KATALOG WEBをご覧のみなさん、こんにちは。
リレイション、歌う広報担当の澤田です。
これまで、KATALOGの記事の中でも何度か紹介させていただいていますが、私は弊社リレイションと共に自身の音楽活動をしています。活動形態は変わりつつも音楽とは、かれこれ20年以上の付き合いで唯一、子どもの頃から続いていることです。
私は今「cocoro」というアーティスト名でシンガーソングライターをしており、その名にちなんで、数年前から556曲 ” 歌ってみた動画 ” を発信するチャレンジを企画・実践しています。そしてこの度、やっと100曲目となったことを記念に、今日に至るまでのストーリーを書いてみることにしました。撮影したのは、私の第二の故郷、徳島県神山町の廃校。
【cocoroチャレンジ 100曲記念MV】
以前、こちらの記事にも書きましたが、そもそも私が今も音楽を続けていられるのは、以前、自分が挫折の連続で人生に迷っていた頃に出会った神山塾のおかげです。
【過去記事】あなたもわたしも”自分らしく”生きるために|KATALOG WEB
神山塾とは、弊社リレイションが運営している新しいスタイルの人材育成事業のこと。
全国各地から若者が集い、地域や地域の人々と交流しながら自分の生き方、暮らし方、働き方を考え、時代の変化に流されない「自分のものさし」を築いていくきっかけの場を提供しています。
現在は、リレイションの社員として運営する立場となりましたが、実際に4年前、参加者として約半年間、徳島県神山町に滞在し、全国から集まったメンバーと地域の方々と寝食を共に過ごした経験が今の自分を支えています。
振り返ると当時、私は人生の大きな壁にぶつかっていて、これまでの自分のキャリア、やってきたことを一度リセットしたいと思っていました。
今の自分を変えたい、変わりたい!
そう思ってはいたものの、もうこれ以上失敗するのが怖くて、傷つくのが嫌で。
それでも自分の人生を諦めきれなくて……。
もがきながら、自分と向き合いながら必死に「正解」を探そうとしていました。
ネットにアクセスすれば、何かを目指すための場を提供しているところや転職サイトなどはたくさんありましたが、そもそも自分が何を目指したいのかがわからなくなった当時の私にとっては、どれも選ぶことができませんでした。
右にも左にも進めず都会で迷い、さまよっていた頃、ネットで偶然見つけた神山塾の募集。
“前向きに立ち止まってみませんか”
“自分を大切に生きる時間を過ごしてみませんか”
“自分の道は、自分で決める”
“等身大で過ごす”
当時、真っ白な自分になりたいと思っていた私にとって
これらの言葉が、スーッと心に響き、直感で「これだ!」と思いました。
あえて「今は選択しない」というグレーゾーンを保ちながら、ゆっくりと自分に向き合うことが許される場所があることに魅力を感じました。
縁もゆかりもない徳島という地域に身一つで行くことは人生で初めてのことだったけれど、気づけばそれまで前に進めなかった身体が不思議と動いていました。
全国各地から応募者がいた中で、このようなチャンスをいただけたことは、私の人生の転機であり、今でもそのご縁にとても感謝しています。
【過去記事】神山塾第9期の振り返り、第10期の開催に向けて|KATALOG WEB
全国から集まったメンバーは、それぞれがある程度の社会人経験があり、価値観も強みも人それぞれ。だからこそ、学生時代とはまた違った学びが多かったです。
一番の収穫は、神山塾のメンバーや地域の方々と過ごす中で自分が役に立てること、逆に自分にはできないこと、誰かに任せたほうがいいことを様々な場面で実感できたことでした。
みんな違って、みんないい。
いつしか子どもの頃に習った詩のワンフレーズが浮かびました。当時、私は自分に対する劣等感の塊だったので、最初は音楽をやっていたことも伏せていたのですが(笑)、神山塾のメンバーに背中を押してもらったおかげで、みんなで企画するイベントで仲間と音楽演奏をすることになりました。
一度は目を背け、手放そうとしていた音楽。でもやっぱり、大好きなことで誰かの役に立てる瞬間が自分にとって一番幸せを感じる時だということにあらためて気付かされました。
神山塾に参加する直前までは、これまでの自分にない新たな ”やりたいこと” を外へ外へと探そうとしていました。しかし、私なりに現地で出た結論は、これまでの自分がやってきた経験の中でしか、その答えは生まれないということでした。
大都会に住んでいた頃は、確かに街に人はたくさんいるけれど「もし今、自分一人がここからいなくなっても誰も気づかないだろうな」という寂しさを感じることも多々ありました。
だからこそ、人口の少ない田舎ならではの近い距離感で人と関わり、自分の存在意義を見出すことで、もう一度自分を信じて挑戦してみようという決意ができたのだと思います。
再び、音楽の道を志すきっかけ
私の音楽人生、復活のきっかけが神山町にある旧阿川小学校で企画した廃校利活用イベント「神山塾文化祭」でした。
【バンド練習風景】
「あの出来事があったから、きっと今の自分がいる。」
嬉しかったこと、悲しかったこと……。これまで歩んできた軌跡を振り返った時、いいことも悪いことも含めて心に残っている体験の積み重ねが、きっと未来の自分への糧になる。
単に頭の中だけで解決させるというよりは、自分の人生と本気で向き合い、実際に行動することで初めて、何かをはじめるきっかけを掴めるのだと思います。
そして選んだ行動の先に、これまで想像もできなかった新たな景色に出会えるからこそ、人生は面白い!!
余談ですが、この頃同じ神山町で毎年行われていた4K徳島国際映画祭のCMに出演することになり、人生初めての体験をさせてもらったのもロケ地が今回MVを撮影したのと同じ、阿川小学校でした。
まさか自分がCMデビューするなんて想像もしていませんでしたね(笑)。
【当時のCMアーカイブ】
そんな思い出の廃校で、いつか成長した自分のミュージックビデオを撮影できたらいいなと当時、漠然と思っていました。後編では、記念すべき100曲目の撮影エピソードを中心にお届けします。どうぞお楽しみに!!
【後編はこちら】
音楽×廃校利活用で、未来への恩送りを | KATALOG WEB
http://katalog-shikoku.jp/blog/4751.html
この記事を書いた人
澤田千尋
横浜スタッフ。神山塾9期を経てRELATIONの歌う広報担当。地域のよさや出会った人たちの魅力を発信しながら、これからの時代を生きるためのヒントをお届けします。シンガーソングライターとしても活動中。RELATIONと共に全国ツアーするのが夢!
関連記事
-
2017.05.11
-
2022.06.14
-
2020.04.15
-
2022.01.05
-
2020.04.05
-
2022.12.02