みなさん、こんにちは! インターンの鷹野です。
今回は僕が初めてすだち狩りを体験した時のことを紹介します。
リレイションでのインターンが始まって間もない頃から、弊社代表の祁答院(ケドさん)から夏になったらすだち狩りをすることは伝えられていました。
今回、現場には約50本のすだちの木があり、それを4日間で採り終えないといけないというとても厳しい状況でした。
そして、今回のすだち狩りは僕が初めて責任者として任せていただいた仕事だったので、嬉しい気持ちとプレッシャーの両方を抱えながら臨みました。
果たしてミッション達成できたのか……? ぜひご覧ください!
すだち狩りの師匠
「神山スキーランドホテル」の運営をされている地中 誠さん。
今回は誠さんが管理するすだちの収穫をさせていただきました!
神山スキーランドは神山の山の中にある施設です。
弊社リレイションが運営する「神山塾」の塾生はこのスキーランドで最初の一ヶ月間合宿をさせていただき、中には合宿期間後も住み続ける人もいるなど、リレイションがいつもお世話になっている場所です。
おかえりなさいが待っている場所『神山スキーランドホテル』|KATALOG WEB
そして、誠さんはスキーランドの運営と並行し、
約4年前から地域に住む一人暮らしの高齢者の方へのお弁当配達もされています。
すでに車の運転免許を返還されている方も多く、
買物に行くのが難しいということや、
火を扱う料理は火事の危険などもあるからという理由で始められたそうです。
また、昼食と夕食の1日に2回お弁当を届けることで、
地域のお年寄りを見守っていきたいという想いを教えてくださいました。
すだち狩りの収穫は去年からされているそうです。
もともと、すだち畑を管理されていた地主さんが年齢的にも管理するのが難しくなり、今は誠さんが土地を借りてすだちを育てています。
すだち狩りをする際の服装や注意点
すだち狩りをする時に望ましい服装は、
長袖に長ズボンでなるだけ肌の見えない格好です。
それに靴は長靴を履いて、軍手をして、帽子があれば完璧ですね。
そして、作業をする際に気をつけることは……。
- たとえ小さい実でも収穫する
(鳥が食べにくるから) - 切ったすだちの枝は木の中心に捨てる
(枝には棘があるので、道に捨てて作業中に踏んだりしないように) - ヘタを短く切りすぎない
(短く切りすぎるとそこから腐ってしまうから)
すだち狩りをすることがあれば、ぜひ参考にしてみてください!
一日目 すだち狩りスタート!
初日はケドさんとリレイションスタッフの千夏さん、
そして地元の若者が参加してくれて、僕を含む4人と誠さんで作業をしました。
初めてすだち畑を見た時は、自分たちの背丈より大きく生えた木で囲まれていてジャングルのように感じました。
一般的には収穫がしやすいように人間の身長くらいに木を育てるそうです。
すだちの木には僕が苦手とする虫がたくさんいて、初日にして心が折れそうでした(笑)。
僕と千夏さんが虫を嫌がっていると、
誠さんから「大丈夫。2、3日すれば慣れる」と言われて、
僕と千夏さんは「それは絶対にないです」と揃って言いました(笑)。
さっそく、作業の工程や注意点を教えていただいて、すだち狩りがスタート!
本来は9月の初めで真夏なのでずっとサウナにいるような感覚になるくらい暑いのですが、この日は朝から雨が降ったり止んだりしていて基本的に曇っていたので助かりました。
2日目 スキーランドでお弁当づくり
2日目は朝から大雨で雷も鳴っていたので、午前中は千夏さんと僕でスキーランドに行って誠さんのお手伝いをすることになりました。
さっそく厨房に入れてもらい、かぼちゃコロッケの調理スタート。
普段料理をしない僕は「なんだか簡単そう」と甘く考えていました。
まず初めに人生初のみじん切りに挑戦。
普段から少しは料理しておくべきだったと思います……(笑)。
最初は下手くそでしたが、誠さんと千夏さんに教えてもらいながら、徐々に上達できました!
それから、千夏さんとたまねぎを泣きながら切っていきました(笑)。
いつも短時間で簡単そうに料理をする母や料理が上手な人を、あらためて尊敬します。
午後からはすだち狩りにいったのでコロッケの完成を見ることはできませんでしたが、美味しくできていたことを願います(笑)。
午後から千夏さんと2人で作業していて、このままでは終わらないことに気づいたので作戦を変更することに!!
これまでは、自分たちが好きな木を選んですだちを採っていましたが、これからは端っこの木から確実に取り残しなくやっていくことにしました!
3日目 讃岐市からの助っ人
3日目は香川県さぬき市から地域おこし協力隊の折原さんが、
さぬき市の仲間を連れて助っ人に来てくださいました!
【折原さんを紹介した記事】
香川県さぬき市で新たな一歩を踏み出した先輩|KATALOG WEB
http://katalogshikoku.jp/blog/4862.html
助っ人にきてくれたのは、株式会社ゲンナイの代表取締役 兼 まち宿 AETEのオーナーをされている黒川 慎一朗さんとご兄弟の祐輔さん。
そして、東京出身の大学生・森田 真由さん。
皆さん10代から20代前半で僕も歳が近かったということもあり、
今自分が学んでいることや経験していることなどお互いに楽しく話しながら作業ができました。
皆さん朝から夕方まで頑張ってくれて、おかげさまでこの日は過去一番の量のすだちを収穫することができました。
作業の終わりごろに様子を見に来たケドさんと、
香川県から来てくれた皆さんが互いに自己紹介。
その後ケドさんから神山のことやリレイションのことをレクチャーしてもらいました。
そして、若者たちの今やっていることや悩んでいることを聞いて、ケドさんからの的確なアドバイス!
僕も聞かせてもらっていましたが、やはりケドさんの言葉には説得力があると感じました。
学生時代に企業して、自分のしたいことに対して真っすぐに突き進む黒川さんや、大学では都会に行ったけれど、将来は地元の香川で何か挑戦してみたいと語る祐輔さん。
東京生まれ東京育ちだけど田舎の良さを発見するために四国を周る森田さん。
皆さん自分のしたいことや目標のために今するべきことをしっかりとやっていて、自分と同世代のはずなのにすごいなと思いました。
僕も負けずにもっと頑張らないといけません。
4日目 終盤戦
本来この日が最終日ですが、1日では採りきれない量のすだちがまだ残っていました……。
朝から折原さんと千夏さんと僕の3人で作業に没頭して、お昼は近くの川辺でお弁当タイム!
心地良い風にあたりながら、誠さんから頂いたお弁当を食べました。
大きな石に寝っ転がって空を見上げていると、完全に動きたくなくなりました(笑)。
次の日も予備日で抑えてありましたが、できるだけはやく終わるように昼からも集中して頑張りました。
作業後は、みんなで川に入りました。朝からこの日は川に入りそうな予感がして水着を持ってきていたのでナイスタイミングでしたね(笑)。
川で泳いだのは何年ぶりでしょうか……。
小学生くらいに戻った感覚になり、とても楽しかったです。
夜はスキーランドでバーベキュー!
美味しいお肉に新鮮な野菜。
「すだち狩りを頑張って本当に良かった」と心から思いました。
このバーベキューの時、誠さんからさまざまなお話をしてもらいました。
その中で、神山への想いや日頃から大事に想っていることをお聞きすると、
「歳を重ねる度に神山が良いも悪いも変化していくのを感じている。
その中でも神山を出ていった人たちが安心して帰って来れる環境や、
子供を連れていける場所を作っていきたい。
そして、SNS等が発展し続ける今の世の中でも、
直接会って人と話をすることの大切さを忘れてはいけない」
と話してくださいました。
その他にも僕の将来やこれからのことなども相談させていただきましたが、
とても真剣に聞いてくださって、
僕自身でも思いつかなかった発想や的確なアドバイスを頂きました。
また、何かでつまずいた時には相談にのっていただきたいです……(笑)。
バーベキュー中盤で、誠さんが用意してくださった天然うなぎが登場。
みんな絶賛で幸せそうに食べていました。
僕は魚介類があまり得意ではないのですが、
千夏先輩に「少しだけ食べてみ」と食べさせられました(笑)。
確かに何事にも挑戦ですよね(笑)。
バーベキュー終了後、僕と折原さんはスキーランドに宿泊させていただきました。
とても広い部屋で、和室の香りが心地よく、すぐに寝てしまいました。
最終日 すだち狩りから学んだこと
結局、予備日まで突入してしまいましたが後ひと踏ん張り!
お昼まで折原さんが一緒に作業をしてくれて、
昼からは僕と誠さんでどんどんすだちを採っていきました。
採りにくい所や木の上の方などは残ってしまいましたが、
ほとんど採り終えたところで5日間のすだち狩りが終了!
僕は体力や忍耐力には自信があるほうですが、
単純作業とはいえどもやはり大変でした。
農家さんはこれを年中やっていると考えると、本当にすごいと思いました。
そして責任をもって何かを成し遂げた時の達成感を身を持って感じることができ、期限を守ることや約束を守ることの大切さを学びました。
今回のすだち狩りでは誠さんや助っ人にきてくれた方々との出会いがありました。
神山で作業をしたりリレイションとして活動させてもらっていると毎回のように面白い方との出会いがあります。
「神山、リレイションすげぇ。」と実感しますね(笑)。
誠さんをはじめ、協力してくださった皆さんのおかげですだち狩りを無事に終えることができました。
本当にありがとうございました!
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