新入社員が3ヶ月で知り・感じ・記録してきたリレイションという会社とは(前編) | KATALOG
新入社員が3ヶ月で知り・感じ・記録してきたリレイションという会社とは(前編)

新入社員が3ヶ月で知り・感じ・記録してきたリレイションという会社とは(前編)

齋藤 千夏
齋藤 千夏

2020.12.29

みなさんこんにちは!リレイション徳島スタッフの齋藤です。

約3ヶ月前、私はリレイションに新メンバーとして入社しました。

入社のきっかけや自己紹介などを書いた記事がこちら↓
リレイション新メンバー 徳島スタッフの齋藤です!|KATALOG WEB

リレイションで働く先輩方は、リレイションが行う神山塾や長期インターンを経験してから入社しています。ですが私は数日間のインターンしか関わっていないことから、入社して3ヶ月はリレイションを“知る”というのが私の仕事でした。
新しい環境へ飛び込み、自分への期待と不安でいっぱいだった3ヶ月前。
この3ヶ月間で私が、知り・感じ・記録してきたことを飾らず、等身大の私で振り返りたいと思います。

今回は前後編に分けてお届けします!

前編は入社してから3ヶ月の間で経験したことを通して、リレイションが大切にしているビジョンとミッションについてお届け。
後編は未来を創る若者に向けて神山でのレクチャーや、自己紹介ブログでは語りきれなかった私が目指しているなりたい姿と働く理由について書いてお届けします!

「できないもの同士でする」

入社当初、代表の祁答院と。

「誰かと何かを始める時、私にはこれができる、あれができる。じゃあやろう!というふうに始めるのではなくて、“私はこれができない”からスタートさせる。できないもの同士がやる」

これは、この3ヶ月間で一番印象に残っている言葉です。

入社初日、研修を兼ねて同行した弊社代表の祁答院の講演会で聞いたこの言葉。講演会ではさらっと終わった話だったので、どういったことなのかわからず、あとから質問しました。

「できないもの同士だと“できない”んじゃないんですか?」と。

「相手が『できる』と言うから一緒に進めてみたら実はできなかった。相手は自分でできると思ってるかもしれないけど、『できる』のレベルが低くてこっちからの判断ではできていなかったとか。それって期待してたのに裏切られたってことになるよね。その結果うまくいかなかったっていうのは”あるある”じゃない?」

私は「確かに……」と納得。でも、できないもの同士がやっても結果「できない」のでは? と疑問が残ったままでした。

「これから働いていくなかで、いろいろな考え方とか言葉に出会うと思うけど、業務を通して体感して理解できたらいいね。経験しないとわからないから少しずつね」

そう言われて、私はこの3ヶ月間「できないもの同士がやる」ということをいろいろな出来事や業務に当てはめながらこの意味を理解しようと過ごしてきました。

そんな新しい考え方に触れた入社初日のお仕事。

それから3ヶ月、たくさんの人に出会いさまざまな業務を行ってきました。

私は広報担当? イベントスタッフ? 八百屋さん? 

今治市の社会福祉法人・来島会の理事長さんにインタビュー。
徳島市内で開かれたイベントのサポート。

私はリレイション入社後、蔵本BASEの管理運営、イベントスタッフのサポート、取材、SNSの更新、八百屋未来、不動産調査など、そのほかにもさまざま業種の仕事を行なってきました。

入社後に出会った人や私の友人は「楽しそう! なんでも屋さんなんだね〜」という反応。私はそんな反応が返ってきた時、具体的になぜその仕事をしているのか、伝えられずにいました。

単発の仕事が多かったのですが、初めて担当としてかかわったのが「八百屋未来(やおや みらくる)」でした。この仕事を通して、私はリレイションがどんな会社なのか、なぜその業務を行なっているのか、段々と気づき始めました。

私がいま経験している八百屋未来での気づきをお伝えしたいと思います。

なぜリレイションが八百屋さん?

始めたばかりのプロジェクトですが、いろいろなメディアから取材していただく機会もありました。

私が初めて担当として関わったプロジェクト・八百屋未来。
こだわりの野菜や魚介の卸を行なっている「おしこく商店」さんとの共同事業です。
リレイションの拠点の一つである徳島県徳島市蔵本町にあるコ・クリエイションスペース「蔵本BASE」の場所を活用して、毎週水曜日のみ八百屋さんをすることになりました。

私は、なぜおしこく商店さんとコラボするのか、リレイションがなぜ八百屋をすることになったのか、そしてなぜこんなにも本気で祁答院がおしこく商店さんを応援しているのかわからず、疑問を投げかけました。

リレイションが掲げるミッション−未来を創る人を、地域と共に育む−

祁答院の答えは「おしこく商店さんは“未来を創る人”だから応援する」というものでした。

リレイションは「未来を創る人を、地域と共に育む」ことを会社のミッションとして掲げています。

祁答院「未来を創る人っていうのは一生懸命夢を語って頑張っている人、自分がやろうとしていることに覚悟と愛情を持ち、行動に移している人。おしこく商店さんからは覚悟が感じられて、その地域や農家さん・お野菜への愛情と、農家さんの未来を守りたいという思いを持っている。このおしこく商店さんの事業を継続していくために応援する」

できないもの同士がするということ−八百屋未来を通して−

私には農作物の知識も、八百屋の経験ももちろんまったくありませんでした。

無農薬とは? 有機野菜とはどういうものを指すのか?
野菜を育てる手間やこだわり方、苦労などもわからず、「できない」状態でした。同時に、リレイションとしての考え方や物事の進め方もわからず悪戦苦闘。

おしこく商店さんは、野菜や農家さんへの思いを一人で終わらせるのではなく、たくさんの人に共感してもらい、農業の未来をみんなで考えるよう広がりをつくる必要がありました。

そんな「できない」状態からスタートしましたが、できない私なりにチラシを作ったり、蔵本BASEという場所の準備をしたり、SNSの発信を行ったりし、共感してくれる常連のお客さんが来てくださるまでになりました。そして私はおしこく商店さんから日々勉強させていただき、農家さんのこだわりや野菜の特徴などをお客さんに説明できるようになってきました。

「できないもの同士がする」

私は3ヶ月間、この言葉を頭の片隅に置きながら生活していましたが、はじめはしっくりきていませんでした。
ですが、今回このブログにこの言葉を書きたいと会社の先輩に相談したとき、
「千夏ちゃんとおしこく商店さんは“できない”者同士だったけど、一緒にやることで、いま八百屋できてるよね」と先輩から一言。

そこで初めて「なるほど……」と少し腑に落ちました。

振り返ると、できない状態から様々な人に助けていただき、2ヶ月のあいだ八百屋を続けることができています。
まだまだ目標にたどり着くまでは道のりが遠く、私の中で「できた」という状態ではないため、「できないもの同士がする」という実感は足りないと思っていますが、この振り返りを行うことで、「これからおしこく商店さんと頑張っていこう」と、あらためて意気込むきっかけとなりました。

身近な言葉となったリレイションのビジョンとミッション

リレイションには大切にしているビジョンがあります。

「−競争から共創へ− 違いを認めあえる社会共創の実現」

フリーランスでも会社員でも、学歴も性別も関係なく、いろんな人が夢を描いたり表現できる。誰もが住みやすい、そんな社会を目指しています。

そしてそれに伴うミッションとして「未来を創る人を、地域と共に育む」ことを行なっている会社です。

入社当時、ビジョンやミッションは知っていましたが、それがどのように業務と繋がっているのかわからず、身近な言葉としてビジョンとミッションを受け入れられていませんでした。

西予市移住交流センターの皆さんと神山のゲストハウスで。

しかし、八百屋未来を通して、気づき、体感することで、自分がいま本当は何をしているのか、何に向かっているのか、気づくことができたと思います。

「できないもの同士でする」という腑に落ちていなかった言葉。
なぜその仕事をしているのか伝えられずにいたもどかしさ。
3ヶ月前の自分と比べると、たくさんの変化が起きていると気づきました。

日々の業務に追われがちな私。振り返る時間をなくしてしまうと、この気づきもなかったと思うと、こうして振り返る機会をきちんと用意されている環境がとてもありがたいなあと思います。

余白を持って。落ち着いて。自分の身の丈をきちんと受け止めながら前に進んでいこうと思います。

後編は、リレイションが行う未来を創る若者への神山でのレクチャーや、自己紹介ブログでは語りきれなかった私が目指しているなりたい姿と働く理由についてです!
未来を創る若者と共に神山へ− 私がリレイションで働くということ−(後編)

この記事を書いた人

齋藤 千夏

齋藤 千夏

徳島生まれ徳島育ち。社会人2年目の2020年リレイション入社。 アウトドア・音楽・イベント好きなアクティブ派で、食べることをずっと考えています。エスニック料理、特にスパイスチャイが好き。サーフィンを始めたので趣味と言えるくらい上手くなりたい!大切なひとたちや応援したい人たちの力になれる、そんな仕事ができるよう頑張っています。

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