桜井プロジェクトへの思いとこれから−プロジェクトメンバーへのインタビュー | KATALOG
桜井プロジェクトへの思いとこれから−プロジェクトメンバーへのインタビュー

桜井プロジェクトへの思いとこれから−プロジェクトメンバーへのインタビュー

澤田千尋
澤田千尋

2020.11.05

KATALOG WEBをご覧のみなさま、こんにちは。

先日、弊社がお手伝いさせていただいている、愛媛県今治市を拠点にした社会福祉法人来島会さんによる地域プロジェクト・桜井プロジェクトについてご紹介しました。

みんなに優しい海をつくる-社会福祉法人 来島会 桜井プロジェクトの挑戦-(前編)

今回は、この地域プロジェクトで活動している4名の職員の皆さまと理事長に齋藤と澤田で取材させていただきました。取材内容は下記の3項目です。

①あなたにとって桜井プロジェクトとは?なぜ参加したか?
②これまで何をし、何を学び、何を感じたか?
③これからどんなプロジェクトに育てていきたいか?

施設の中に入ると、職員のみなさまが気持ちよく挨拶をして迎えてくださり、とても温かい雰囲気でした。実際に定例ミーティングが始まると、和やかで前向きな話し合いが行われていて、今後の活動がより一層充実していく様子が伺えました。

プロジェクトメンバーの声

まずは、プロジェクトに参加されているメンバーの中から、4名の方にお話を伺いました。

 越智人史さん 

普段は来島会の本部で事務長を務める、越智さん。

元々まちづくりに興味があり、法人組織内だけでなく、実際の社会での地域貢献や福祉を形にしたいと思い、桜井プロジェクトに参加したそうです。

同じ地区に住みながらも、これまで関わりのなかった地域の方や漁師の方々と活動を通して関係性を育めるようになったことが大きな収穫だったといいます。
現在、桜井プロジェクトのメンバーは9人なので、この活動をより広め、法人の中で一緒に何かしていこうという仲間を増やしながら信頼関係を構築していきたいとおっしゃっていました。

吉良田勝海さん

来島会 地域密着型特別養護老人ホーム「ほのか」の看護主任を務める、吉良田さん。

現場では、65歳以上29名の利用者の健康管理、通院介助をしています。

桜井プロジェクトに参加した理由は、職場以外での横のつながりが欲しかったからだそうです。これまでの活動では船で30分の平市島という無人島に行って、自分たちの住む地域にあるものを活かしてメンバーたちと足元の暮らしを楽しむ工夫を考えたり……。

桜井漁業協同組合が桜井漁港で開催している「たいたい市」という朝市イベントで、 利用者さんの作った物販や野菜を販売したり。

写真:桜井プロジェクトFacebookページより

活動の中で、例えばお金のやり取りをすること一つをとっても、普段看護師として働く中では経験できないことを桜井プロジェクトを通じて行うことができ、以前より生活がとても充実しているようです。何より、今までにない横のつながりがあるのが嬉しく、これからも大切にしたいとおっしゃっていました。

森川貴典さん

来島会 地域密着型特別養護老人ホーム「ほのか」の生活相談員主任を務める森川さん。入所を希望される方に対して、その方の状態を聞いたり、家族の希望を聞いて、入所につなげていく役割をされています。

今治市のすぐ隣の市出身の森川さん。子供のころ親に桜井地区によく連れてきてもらった記憶があり、桜井地区に懐かしい思いと、昔あった思い出の場所や印象に残っていた場所がなくなることについて思うところがあり、桜井プロジェクトに参加したそうです。

活動の中で神山町へ視察に行ったり、桜井地区で漁協の方に話を聞いたり、無人島に行ったりと、これまで知らなかった桜井地区を知る機会があり、そういった新しい桜井地域の魅力を皆さんに知ってもらえるような活動をしていきたいとおっしゃっていました。

また今後、このメンバーが中心となって桜井地域の魅力の発信源になっていき、それをこのメンバーと一緒に楽しみ、メンバーを大切にしていきながら桜井地域を盛り上げていけたらとお話していただきました。

河野洋輝さん

来島会 指定生活介護事業所「ふらっぷ」の主任を務める河野さん。
障害者の生活介護施設で、日中のデイサービスをされており、入浴サービスやレクレーションなど利用者さんと実際に深く関わる業務をされています。

桜井プロジェクトに参加したきっかけは、知的障害を持つ方が世間に出て行く際には、受け入れる側の環境整備や理解が大事で、利用者さんが外に出る受け皿になれるような街を作りたいと思ったからだそうです。

桜井プロジェクトで共に活動するメンバーについて、自分に持っていないところをたくさん持っているメンバーで、社会人としても人間としても尊敬できる人たちだと思う、とお話してくださいました。

今後の桜井プロジェクトについて、「わくわくしたいし、わくわくさせたい。楽しいことを共有して、仲間を作りたいし、いろんな人と繋がりたいし、自分らが何かを起こして行くということをしていきたい」と熱いまなざしでおっしゃっていました。

ここまで、4名のメンバーさんたちにお話を伺い、意欲的にプロジェクトに参加していることはもちろんのこと、共に活動する仲間の思いを大切にし、メンバー同士がいい信頼関係を築きながら桜井プロジェクトに関わっていることを取材を通じて感じることができました。

後編は、この桜井プロジェクトを立ち上げた、理事長のインタビューです。
どうぞあわせてお読みください。

魅力ある桜井地区で仲間が活躍できる場所を−来島会理事長・越智清仁さんインタビュー

この記事を書いた人

澤田千尋

澤田千尋

横浜常駐スタッフ。神山塾9期を経てRELATIONの広報担当。地域のよさや出会った人たちの魅力を発信しながら、これからの時代を生きるためのヒントをお届けします。シンガーソングライターとしても活動中。RELATIONと共に全国ツアーするのが夢!

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