冬の北海道LOG・憧れのワカサギ釣りは貴重な体験でした | KATALOG
冬の北海道LOG・憧れのワカサギ釣りは貴重な体験でした

冬の北海道LOG・憧れのワカサギ釣りは貴重な体験でした

小松 輝
小松 輝

2018.01.26

こんにちは。
浦幌スタッフの小松です。

みなさんは、「北海道」というと、何を連想するでしょうか?

食いしん坊な方は、蟹?
アウトドアな方なら、スキーかスノボー?
ロマンチックな方は、小樽運河やガラス細工とか?

北海道と聞いて思い浮かべることってたくさんありますよね。

僕は徳島出身なのですが、
テレビではよく北海道特集のロケ番組が放映されていて、
それこそいろんな楽しみ方を紹介してくれていました。

今、テレビの画面から眺めていた北海道にいる。

ならば!
テレビを見ながら、これやりたいなぁと思っていたことを体験しよう!
例えば、「ワカサギ釣り」とか……。
と思いつきながらも、「初心者が急に行ってもなー」と思って、
周りの人に相談していると……。
浦幌町在住で美容室「ビューティ松本」で美容師として働く松本さんという方から、
「ワカサギ釣り、行くかい?」
と誘っていただき、
浦幌町から車で2時間ほど離れた阿寒湖でワカサギ釣りへ行くことに。

今日は、北海道の自然を楽しみ方を教わったので、
忘れないように記録しておく意も込めて、
ワカサギ釣りの一日をお届けいたします。

 

いつだってワカサギ釣りは本気

浦幌町から阿寒湖までの距離は111km。車でおよそ2時間の距離。
浦幌町から阿寒湖までの距離は111km。車でおよそ2時間の距離。

朝、4時に出発して目的地の阿寒湖に着いたのは、日の出前の6時。
すでに20張ほどのテントが並んでいました。

まだ太陽が上がる前の阿寒湖。
まだ太陽が上がる前の阿寒湖。

暗闇に雪で真っ白の風景の中にテントの灯りが灯もる幻想的な景色を見て、
釣り仲間に「キレイですねー」と声をかけると、
「12時から夜釣りしてて、警察に注意された人もいるっていう話だよー(笑)」
という返事が。

なるほど、地元の人にとってはワカサギ釣りも娯楽の域を超えて、
ワカサギ漁という感覚なのでしょうか(笑)。

去年は、一日で700匹も釣れてしまい、
お昼ご飯を食べる暇もなかったぐらいというほどの真剣さ。
ワカサギ釣り仲間からの情報によると、
今年は阿寒湖のワカサギが少ないというようで、
「頑張って1人50匹は釣ろうね!」と気合いたっぷりです。

この下が湖なんだよと言われても、にわかに信じがたく、
その反面、この地面がもし割れたらどうしようという無用な心配にドキドキ。

風をしのぐための簡易テントは必須アイテム。
風をしのぐための簡易テントは必須アイテム。

テントを張って、荷物を入れ込んだら、釣り糸を垂らす穴を掘ります。

厚さ20〜30センチほどの湖氷を、アイスドリルという道具でゴリゴリゴリゴリ。
ズボッと空いた穴に水があるのを見つけると、
水があるのが当たり前なのに、「おぉっ」という声が漏れてしまいました。
何もかもが初体験の僕にとっては、一挙手一投足がワクワクドキドキ。

ワカサギ釣り用の竿を準備して、針に餌をつけて、Let’s ワカサギ釣り!

悔しいほどに得意気な松本さん。
悔しいほどに得意気な松本さん。

松 「ワカサギは湖の底にいるから、穴の中にそっと糸を垂らして、
湖底まで針を落とすんだよ。
たまーにちょんちょんと竿を上下したり、
グッとあげたりするとワカサギが食いつくからね」

松 「竿の先が、ピクピクっとなったら一気にあげて、
糸を巻き上げてやると釣れるからね」

松 「ほら、こんな感じ!」

と、まさにプロの手さばきでワカサギを釣り上げる松本さん。

簡単に釣れる時は釣れるのかもしれませんが、
明らかに松本さんと、初心者の僕たちが釣るペースは違います。

松 「竿先がピクピクっと来たらアタリがあるってことだからね。
ワカサギに針をのせるために竿をグッと真っ直ぐに持ち上げて、
竿を下げずにぶれずに巻き上げるとワカサギが針から外れず釣れるのさ」

と説明をしながらも、次々とワカサギを釣り上げる松本さん。
言われたことを意識してそれとなくやってみる。

小 「こうですか?」「あ、今のった!わかった!」

松 「おー、そうそう!やるじゃんー!」

小 「なるほどねー!」

と、わかりやすい松本さんの教えに調子づけられて
いつの間にか真剣にワカサギ釣りを楽しんでいました。

贅沢な氷上でのワカサギの天ぷら。
贅沢な氷上でのワカサギの天ぷら。

お昼には、用意してもらった鍋に油をしいて、ワカサギを天ぷらに。
まさに、テレビで見ていた光景です。

命に感謝しながら食べたワカサギ。

釣ったその場で頂くというシチュエーションもあいまって、
感じる美味しさは贅沢なほどのものでした。

もう一匹釣れたら帰ろうという話を繰り返して、
この日は結局、朝の6時から夕方の4時までワカサギ釣りを楽しんでいたのでした。

 

楽しみ方をシェアする豊かさ

昼食後に仮眠をとる松本さん。釣り竿に反応があると、すぐさまに起きて糸を引き上げる姿は職人でした。
昼食後に仮眠をとる松本さん。釣り竿に反応があると、すぐさまに起きて糸を引き上げる姿は職人でした。

身近にある大自然の楽しみ方を身につけることは生活を豊かにしてくれるなぁと、
しみじみと感じました。

ワカサギ釣りを教えてもらっていた時の松本さんとのやりとりを振り返っていると、
山本五十六さんの有名な言葉を思い出しました。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」

まさに今日松本さんが僕にしてくれたことはそれだった!
なるほど、だから楽しかったのか。と妙に1人で納得。

わかりやすく教えてもらいながら釣りをした、
ということが充実した1日となった一番の理由だったと思います。

たかが、ワカサギ釣り、されど、ワカサギ釣り。

北海道で住む人たちの日常に溶け込ませてもらいながら、
遊び方を教えてもらうという楽しみをまた一つ発見させてもらいました。

普段、釣りをしない僕にとって、初のワカサギ釣りでしたが、
釣りビギナーにはもってこいのアクティビティだと思います!
冬の浦幌に訪れた際には、ワカサギ釣りもぜひおすすめさせていただきます!

さて次はどんな遊びを教えてもらおうかと、
楽しみが尽きない浦幌町での冬の暮らしです。

この記事を書いた人

小松 輝

小松 輝

1994年生まれ、徳島県出身。浦幌町担当スタッフ兼、KATALOG編集長。大学2年生の冬にRELATIONと出会い、大学卒業とともに浦幌町へ。総合旅行業務取扱管理者の資格を活かして、2019年春から旅行業をスタートさせます。いじられるのが好きで笑い上戸。何かとよく笑います。

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