魅力ある桜井地区で仲間が活躍できる場所を−来島会理事長・越智清仁さんインタビュー−

魅力ある桜井地区で仲間が活躍できる場所を−来島会理事長・越智清仁さんインタビュー−

齋藤 千夏
齋藤 千夏

2020.11.06

KATALOG WEBをご覧のみなさま、こんにちは。

弊社がお手伝いさせていただいている、愛媛県今治市を拠点にした社会福祉法人来島会さんによる地域プロジェクト「桜井プロジェクト」。
前回のブログでは、桜井プロジェクトへの思いやこれからについて、活動されているメンバー4人へのインタビューをお届けしました。

桜井プロジェクトへの思いとこれから−プロジェクトメンバーへのインタビュー

後編となる今回は、来島会の理事長である越智清仁さんに、そもそも「来島会」とはどんな組織か、また、その中で有志のメンバーを募り、「桜井プロジェクト」を立ち上げた思いについて伺いました。

−来島会はどのような組織ですか?

越智 
来島会は、前理事長のときに障害者を支援する施設として開設しました。
「障害者」という言葉の定義はあいまいで、私たちの社会によって決められています。来島会が掲げる新たなビジョンは、『すべての人が「障害」を感じることなく、自分の意思で質高く暮らすことのできる地域社会の実現』。

健常者であっても、例えば眼鏡をかけている人は、眼鏡をとると目が見えづらいという障害を抱えるように、どんな人であっても生きている中で生きづらさ、バリアを少なからず感じています。

これまでの支援のカテゴリーを考え直し、すべての人を対象に「障害」自体に焦点を当てる考え方を来島会は大切にしています。

−なぜ、桜井プロジェクトを立ち上げようと思ったのですか?

越智
社会福祉法人の役割は、当たり前を疑い、制度のもとではなく制度にない枠組みをつくっていくことです。

福祉の職員として働いている人たちは、大学でソーシャルワークを勉強し、ネットワークを作ったり制度にないことを作っていくことを学んでいますが、実際に現場に出て働くと、指示されてやることに手一杯という現状があります。

働く職員が言われたことをやるのとは別に、自分事として活躍できる場所を作りたいという思いから、桜井プロジェクトが誕生しました。「自分たちがやったことで、こう変わっていったんだ」という体験を積み重ねることで、メンバーがそれぞれの現場でも、その経験を活かせるようにしたいと考えています。

日本は、障害支援に対してまだまだ変わっていかなければなりません。今ある制度の枠組みをよりよいものにし、自分たちの力に変えていきたいと思います。

−これからどんなプロジェクトに育てていきたいですか?

越智
桜井プロジェクトを始めてから、あらためてビジョンの大切さを知りました。

また、仲間との団結感や共に同じビジョンに向かって取り組むことで相乗効果も得られ、自分が思っていた以上の結果が出ることにもやりがいを感じますね。

一方で、活動を早く進めたい気持ちから、色々なことをイメージしすぎると逆に枠が広がらない大変さも感じています。メンバーの協力体制が非常に強いからこそ、一人ひとりが色々なことを気兼ねなく提案して、楽しみながらこれからもどんどん活動を広げていきたいと思います。

−桜井地区の魅力を教えてください。

桜井プロジェクトへの思いや今後の取り組みなどについてお話を聞いてきましたが、桜井地区自体の魅力についても教えていただきました。その中でも印象に残ったのは桜井地区で採れる海産物についてのお話です。

越智
海産物はワタリガニやエビがおいしいんです。ワタリガニは愛媛県の都市部の松山に出荷しているんですよね。またエビは、一般的な漁のやり方だと網であげるので死んでしまうんですが、桜井漁港では生かしたままあげるので新鮮なんです。昔はガラスの入れ物に入れて踊り食いのような形で提供していたお店があったこともわかって。

あらためて地元の漁師さんに話を聞いたことで、ほかの漁港との違いを知ったんです。桜井漁港の強みがあるんだけど生かしきれていない部分があるので、そこに可能性を感じていて。でも商品として売っている状態になるとその違いにお客さんは気づかないんですよね。
現在は都市部で売られているけれど、地元の人たちが桜井地区の魅力に気づき、自分たちの地域で生産されたものを地元で消費するよう、変化させていきたいという気持ちさえあれば難しいけどすごくいい方向に行くんだろうな。

インタビューを終えて

今回桜井プロジェクトの皆さんに取材をさせていただきましたが、桜井地区への思いはもちろん、プロジェクトに参加しているメンバー間の仲間意識がとても強いんです!
プロジェクトメンバーとの関係性を大切にしていて、桜井地区を盛り上げたいという気持ちとそれをメンバーと共に創り上げていきたい、楽しみたいという思いが伝わってきました。インタビューが終わった後も和やかにそれぞれが雑談している雰囲気を見て、それぞれのアイディアを共有したり、気軽に提案したりできる環境なのだろうなぁと感じました。

それぞれが本当に活動を楽しんでおり、桜井地区を魅力的に思っているからこそ熱量が伝わり、インタビューしていた私自身がワクワクし、「行ってみたい!食べてみたい!」と桜井地区のことをもっと知りたくなりました。
これから私も桜井地区へ入っていき、自分自身が楽しむことで外へ発信する一員になりたいです!

今後の桜井プロジェクトの活動では、桜井海岸周辺の清掃活動や、サイクリングで桜井地区を走ろう!などが企画されており、地域の方や利用者の方が桜井地区で活動する場合の危険の想定を行うなど、課題やテーマを確認し合いながら企画されています。

これから桜井地区がこのプロジェクトメンバーの方々の熱い思いと勢いでどのように変化していくのかとても楽しみです!

この記事を書いた人

齋藤 千夏

齋藤 千夏

徳島生まれ徳島育ち。社会人2年目の2020年リレイション入社。 アウトドア・音楽・イベント好きなアクティブ派で、食べることをずっと考えています。エスニック料理、特にスパイスチャイが好き。サーフィンを始めたので趣味と言えるくらい上手くなりたい。大切なひとたちや応援したい人たちの力になれる、そんな仕事ができるよう修行中!

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