KATALOG WEBをご覧のみなさま、こんにちは。
前回のブログに引き続き、この夏に10代の青年と行ったLearning Journey 上勝町編をお届けします。
ゼロ・ウェイスト宣言のまち・上勝町
2つ目の研修場所は上勝町。
上勝町とは?
山林88%、人口約1500人の町。”葉っぱビジネス”で有名な元気なおばあちゃんたちはもちろん、老若男女問わず生き生きと暮らしています。また、日本の棚田百選に選ばれた樫原の棚田は、徳島県で初めて「国の重要文化的景観」に認定されるなど、日本の原風景ともいえる豊かな自然に恵まれています。
上勝町は、2003年に自治体として日本で初めて「ゼロ・ウェイスト(Zero=0、Waste=廃棄物)宣言」を行いました。
ごみをどう処理するかではなく、ごみ自体を出さない社会を目指し、上勝町ではごみ収集を行わず、生ごみなどはコンポストを利用し、各家庭で堆肥化。
瓶や缶などのさまざまな「資源」を住民各自が「ごみステーション」に持ち寄って45 種類以上に分別、『ゼロ・ウェイスト宣言』から17 年経過した現在、リサイクル率80%を超えているそうです。
ごみゼロの日の2020年5月30日には、上勝町ゼロ・ウェイストセンター WHYがグランドオープン。
併設されている HOTEL WHYでは、宿泊中に出るごみを45分別する分別体験をはじめ、客室で利用する石鹸のセルフ切り分け、サービスコーヒー豆の量り分けなど、ゼロ・ウェイストアクション体験ができます。
施設全体を上空からみると「?」の形に見えますね。
「なぜ買うの? 捨てるの? 作るの? 売るの?」という問いかけの答えをみつけられる学びの場として、消費者と生産者がそれぞれゴミについて考えるきっかけを与えてくれる場所でした。
次に訪れたのは、町内で廃棄対象になる上勝特産の柚香(ゆこう)という柑橘類の皮を香りづけに使ったクラフトビールのお店「RISE & WIN Brewing Co. BBQ & General Store」。
生産から流通、販売の過程でなされる過剰な梱包や包装から解放されなければゴミは減らないという意識のもと、これからの環境教育を楽しく理解してもらう場所として誕生したそうです。
ゴミ集積所にあった建具や家具を再利用した建物、何度も使用できるボトル容器からも、環境に配慮した取り組みが感じられました。
「まだまだ日本の中でも知らないことがある」と気づいた
すべての研修を終え、2泊3日の学びの旅の振り返りを。
彼が当初予定していた海外留学の機会は流れてしまったものの、まだまだ日本の中でも知らないことが沢山あるのだと自分の視野の狭さを改めて感じ、今回徳島で学ぶ経験ができて良かったと言っていました。
スケジュールがガチガチに決まって縛られるのではなく、自由度があり、現地でその日偶然出会った人との関わりの中で臨機応変にスケジュールが変化していくのも参加していて面白かったそうです。
また、これまで生きてきたなかでは、自分にとってメリットがあるかどうかで物事を判断している部分が多かったけれど、今回のLearning Journeyで出会った人は、自分のことだけでなく、どうしたら他の人が幸せになるかを考えて生きていることに感銘を受けたといいます。
何よりもこんなに人の温かさを感じたのは初めてだったと感想をいただきました。
弊社が運営している Learning Journey は、このように若者たちが現地に訪れ、さまざまな人たちに出会い、目で見て肌で感じたことをきっかけに、これからの自分の生き方や働き方に繋がるヒントや何かに挑戦するきっかけとなるような体験を提供しています。
ふと立ち止まり、自分の生き方を考え直してみたい方、新たな価値観や視野を広げたい方など、興味がある方は、お問い合わせください!
この記事を書いた人
澤田千尋
横浜スタッフ。神山塾9期を経てRELATIONの歌う広報担当。地域のよさや出会った人たちの魅力を発信しながら、これからの時代を生きるためのヒントをお届けします。シンガーソングライターとしても活動中。RELATIONと共に全国ツアーするのが夢!
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