こんにちは。
前回のブログに引き続き、今治市の社会福祉法人・来島会さんによる「桜井プロジェクト」の活動を紹介していきます!
前編はこちら。
ビジョンからミッションへ
桜井プロジェクトのビジョン「みんなに優しい海をつくる」が固まり、次は「ミッション」をみんなで考えていきます。
「ミッション」は、ビジョンを実現するために、どのように行動していくかを表現するもの。
チームで共有した感覚を言葉に落とし込んでいくことで、より意識を一つにして活動していくことができます。
ビジョンを考えるのと並行して、海岸の清掃活動や毎月のイベント「たいたい市」の開催など、体を動かしみんなとコミュニケーションをとる活動も継続していました。
新型コロナウィルス感染防止のため、定期ミーティングがオンライン開催になるなどの影響もありましたが、ゆっくりとでも着実に歩みを進めていきました。
7月に行ったミーティングでは、最初はプロジェクトのコーディネートをさせていただいている祁答院がファシリテーションを行っていきましたが、徐々にメンバーのみなさんが司会や記録を担当し、自律的に話し合いを進めていきました。
メンバーひとりひとりが「やらされる」のではなく、主体的にプロジェクトにかかわっているのが、なんといってもこの桜井プロジェクトの素敵なところです。
ミッションとして、みんなが出し合って絞られてきたのが、次の3つのキーワード。
・つなげる…海と人、地域と人、人と人をつなげること。
・つくる…イベントを作ったり、活動拠点を作ったり、プロジェクトの活動を形にしていくこと。
・波及させる…ただ仲間内で活動するだけではなく、外に向けて開かれた取り組みをすることで、活動の波を広げていくこと。
これらのキーワードを使って、すんなりと頭に入ってくるようなスローガンのようなものを作っていきたいということで話を続けていきましたが、その場では決めきれず、後日オンライン会議の場を設けて考えることに。
急がず、焦らず、じっくりと取り組んでいきます。
個人の成長のきっかけにも
ミーティング中に、活動する中で変化したことを発表する場面がありました。
そのなかで出たのがこんな声。
「自分の組織(来島会)や福祉という業種に、お硬い、真面目なイメージを持っていたが、活動を通してほかのスタッフと関わることで、面白い人、個性的な人が多いんだ、というイメージに変わった」
「意見が通りやすい、風通しがいい組織だと再認識した」
「以前は人の意見に否定的な反応をすることが多かったが、まず話を聞いてみよう、話しやすい雰囲気を作ってみよう、と考えるようになった」
「発言するなどアウトプットを大事にするようになった」
「お弁当をつくるようになった(行動、習慣が変わった)」
こうして会社が行う地域貢献のプロジェクトが、そこで働く個人にも良い影響を与えるというのは、CSR活動として理想的な形なのではないかと思います。
個人にとっての成長のきっかけになれば、それが仕事にも反映されていくはずです。
特に福祉や介護といった対人援助職に就く方であれば、働くひとの意識の変化は、サービスを利用される方にも直接的な影響があると思います。
ついにミッション決定!
さて、話し合いを重ねて、ついにミッションが決定しました。
それがこちら。
<ミッション>
「ツナゲテツクッテ波ダテル」
①ツナゲテ
私たちは、桜井プロジェクトを通じて、桜井の海が育んだ文化、歴史、営みを大切にし、人とひとの想いをツナゲテ、シームレスな優しいネットワークづくりを行う。
②ツクッテ
私たちは、桜井プロジェクトに関わるすべての人が、互いの個性や強みを活かしあい、違いを認め合い、自由に学び、表現できるような居場所や仕組みをツクッテ、ワクワクする地域づくりを行う。
③波ダテル
私たちは、桜井海岸の美しい波の波紋が広がるように、桜井プロジェクトの魅力・活動を世界中に波及させ、社会に良い影響を与えていく。
桜井プロジェクトメンバーの皆さんの思いが詰まったミッションができました。
みんなで考えたビジョン&ミッションを携えて、今後も活動を行っていきます!
ぜひ桜井プロジェクトのSNSなどチェックしてみてください!
この記事を書いた人
西川 萌子
東京常駐スタッフ。2018年にキャリアコンサルタント資格を取得し、神山塾生のキャリアコンサルティングも担当。最近、サーカスの曲芸を練習する機会があり、皿回しができるようになりました。次はジャグリングボールにチャレンジしようと目論んでいます。
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