2019年8月16日〜18日、徳島県神山町でLearning Journeyを開催しました。
Learning Journeyのテーマは「知る」。
神山町という地域のことを知り、自分自身のことを知る2泊3日の模様をご紹介します!
1日目
徳島駅に集合した参加者の皆さん。今回は学生4名(含インターン生)と社会人の方1名というメンバー。
まずは蔵本BASEでオリエンテーションとレクチャーを行いました。
お互い初対面なので、緊張をほぐすため「メイクアスクエア」というアイスブレイクを行いました。紙のパーツを組み合わせて正方形を作るパズルです。協力して一つのことに取り組むことが、これから2泊3日、寝食を共にして一緒に学ぶ仲間との信頼関係の第一歩となります。
続いて、リレイションの祁答院から神山プロジェクトについてのレクチャー。
何も知らずに神山に行って、施設やお店を見学してもなかなか学びには繋がりません。
神山がどんなふうに歩んできたのか、どんな意図で町づくりをしているのかを、実際に神山プロジェクトにかかわってきた祁答院の経験談も交えてお伝えします。レクチャーを聞いて、参加者の方それぞれに問いや仮説を立ててみること、それを確かめる目線で神山を見学していただくと、ただの町内見学ではなく生きた学びになるのではないかと考え、このような時間を設けています。
レクチャー後はいよいよ神山へ移動。
神山温泉で汗を流したあと、宿泊先のWEEK神山で夕食懇親会を行いました。
神山の魅力の一つは出会い。
この席には神山に住む人が入れ替わり立ち替わり現れて、移住についてや神山での生活、仕事についてお話してくださいました。
皆さん、自分で決断し、自分の人生を作り上げている方ばかり。
どんな本を読むよりも、どんなセミナーに参加するよりも、実際にそういう人に会って話を聞くことが一番説得力があると思います。
登場してくださった方はみんな、事前に約束していたわけではなくほぼ偶然お会いした方。お願いすると皆さん快く席についてくださいました。
これがリレイション流の「計画的無計画」。前もって計画し、準備している部分ももちろんあるのですが、あえて流動的な「余白」を設けて、どんな偶然が待っているのかを楽しむこと。そのなかで、出会うべき人に出会える。
それが神山らしさであり、Learning Journeyらしさなのだと思います。
2日目
2日目は朝から神山町内見学。
えんがわ、Sansan、モノサスなどのサテライトオフィスや寄井座、大粟山のアートなどを見て回りました。
昨日の事前レクチャーをもとに、自分の想像していた町とどう違うか、どんなところに心惹かれるかを考えながら見学してもらいます。
見学の合間に、せっかくの「旅」なので、真面目な学びだけではなく息抜きの時間も必要ということで、KAMIYAMA BEERも訪れました。
なんと、運命的なことに、この日20歳の誕生日を迎えた参加者の方がいらっしゃったんです。
クラフトビールで乾杯してお祝いしました。
人生初のお酒が神山のクラフトビール。
こんなこと、なかなかないですよね。
思い出に残るお誕生日になっていたら嬉しいです。
一通り町内を見学し、いろいろなインプットをしたところで、午後はワークの時間。
今の自分のMUSTとWANT、そしてそのためにできることCANを整理し、理想とする暮らしに近づくためにどんなことが必要なのか考えるワークシートに取り組みました。
大学生の参加者の疑問に、社会人の参加者の方が答えてくださる場面などもあり、この時、このメンバーでしか成り立たないワークになったのも印象深い時間でした。
夜はちょうど開催されていた下分地域の夏祭りに足を運んでみることに。
地域の保育園に通う子どもたちの阿波おどりを見て、
地元の方が作り上げるお祭りの雰囲気を満喫しました。
先進的なイメージのある神山町ですが、こうしたいわゆる普通の地元のお祭に参加すると、また違った印象を受けるはず。町の多面性を感じていただけたらと思います。
3日目
最終日のこの日は、朝から下分地域のすだち農家さんを訪れました。
神山はすだちの収穫量が日本一。
夏の終わり頃が旬のすだちですが、都会のデパートやスーパーに一年中出荷するために、育て方、収穫の仕方、保管の仕方、すべてにいろいろな工夫がされていることを農家さんにお話していただきました。普段食料品売場で当たり前に目にしている農産物に対する目線が一気に変わります。
この日は収穫作業をすることはできませんでしたが、不要な葉っぱを切る作業をお手伝いさせていただきました。
作業後はその場ですだちの実を切っていただき、味見。
酸味が暑い中作業した体に染み渡りました。
休憩しながらも、地域の農家さんが集まって農業の発展のために取り組んでいることについてお話を聞かせていただきました。もともとこの地域に住み、一次産業に従事されている方の力強い取り組みについて聞かせていただくことは、移住者の方の話を聞くのとはまた少し違う学びがあります。
帰りには、売り物にはならないというキズなどがあるすだちをコンテナにいっぱいお土産にいただいてしまいました!
その後、みんなで振り返りのワークを行い、2泊3日のLearning Journeyは無事終了。振り返りのときは、参加者の方一人ひとりが、神山について、Learning Journeyについて、自分の言葉で語っていたことが印象的でした。借りてきた言葉ではなく、自分の言葉で語ることができるようになるのは、立派な学びの成果です。
さあ、あとは帰るだけ…のはずでしたが、あまりのお天気の良さ、そして神山を流れる鮎喰川の青の美しさに、少しだけ川遊びをしていこうということに。
Learning Journeyおまけコンテンツです。
暑い日でしたが、川の水は冷たく、気持ちよく涼むことができました。
2泊3日、寝食をともにしたみんなが、帰り際にはすっかり仲良くなり、連絡先を交換して別れを惜しんでいました。
Learning Journey今後も開催予定です!
こうして地域を知り、経験し、学ぶ研修の面白さをあらためて感じられた今回のLearning Journeyに引き続き、リレイションでは各地域でLearning Journeyをはじめとする地域滞在型研修を行っていきます。
詳細が決定し次第、以下のページに情報をアップしますので、ぜひチェックしてください。
【Learning Journeyイベント情報ページ】
http://katalog-shikoku.jp/learningjourney
現在は10/14〜16に北海道浦幌町で開催するLearning Journeyの募集を行っています!
詳細は以下のページをご覧ください。
■10/14〜16 Learning Journey in URAHORO(北海道十勝郡浦幌町)
http://katalog-shikoku.jp/learningjourney/3901.html
皆様にお会いできることをスタッフ一同楽しみにしています!
この記事を書いた人
西川 萌子
東京常駐スタッフ。2018年にキャリアコンサルタント資格を取得し、神山塾生のキャリアコンサルティングも担当。最近、サーカスの曲芸を練習する機会があり、皿回しができるようになりました。次はジャグリングボールにチャレンジしようと目論んでいます。
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