KATALOG2号を巡る! 海陽町研修

KATALOG2号を巡る! 海陽町研修

ゲスト
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2016.12.12

皆さん、こんにちは。上田です。

11月15日、16日の2日間、神山塾生12名の海陽町研修を行いました。
題して「KATALOG2号を巡る!神山塾研修」!
フリーマガジンKATALOG第2号で取材させていただいた徳島県・海陽町の方々に会いに行きました。

 

KATALOG第2号

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左から2番目が第2号。

フリーマガジンKATALOGは、現在第4号まで発刊しています。

第1号は高知県・大川村、第2号は徳島県・海陽町、第3号は愛媛県・宇和島市、
第4号は香川県・丸亀市を特集し、それぞれの地域の魅力的な「人」を取り上げています。

今回の研修のもととなったKATALOG第2号では、宍喰出身の永原レキさんのサーフィンに魅せられた人生、
四国最古の禅寺・城満寺の住職、田村航也さんの教え、
海陽町で37年たくさんの人の想いと想いを繋げてきた喫茶店「ひこうせん」の谷美恵さんを特集し、
漁港にいたおじいちゃんとおばあちゃんの井戸端会議も取り上げました。

2日間の研修では、ひこうせん、城満寺、株式会社トータスを訪れました。

 

町の小さな交差点

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朝、徳島市内を出発して、まず向かった先はカフェ「ひこうせん」。

ひこうせんは来るたびに新しい出会いや発見があるカフェです。
それは奥さんの谷 美恵さんが、訪ねて行くたびに、いろんな人を紹介してくれたり、
新しい情報をくれたりするから。
そんな「ひこうせん」を、KATALOG 2号では、「町の交差点」という見出しで紹介しました。

まるでドラマのロケ地に来たかのように、「ここがひこうせんか~」という塾生たちの声が聞こえます。
みんなで「ぱすたらんち」を食べていると、美恵さんが紹介したい人がいると言ってくださいました。

そこには、ひこうせんのコーヒーカップを作っている陶芸家の梅田さんがいらっしゃり、
私たちに人生観についての話を聞かせてくださいました。
人は死にむかって生きているので、「どのように死ぬか」を設計することが生きるということ、と話してくださった梅田さん。
そんな梅田さんは最近出会ったアーティストさんの影響で「生まれ変わった」とおっしゃっており、
その方々との展覧会についていきいきと語る様子に、パワーをいただきました。
やはりひこうせんは「町の交差点」でした。

昼食後は、宍喰を代表する景勝地「水床湾(みとこわん)」へ行って記念撮影。
青く透きとおった海の上には大小さまざまな島が浮かび、波の浸食をうけたリアス式海岸には、
長年の風化によってできた面白い形をした奇岩が見られます。

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水床湾にて。
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水床湾の遊歩道の先には、断崖絶壁の大海原が広がる。

 

四国最古の禅寺で

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座禅堂。
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本堂へとあがっていく一行。

続いて訪れたのが、四国最古の禅寺で、曹洞宗の中でも9番目に歴史が長い「城満寺(じょうまんじ)」です。
開放的な敷地内には、左手に座禅堂、小高い丘をのぼった先に本堂があり、
訪れるたびに悠然と見守ってくれているような安心感があります。

この日はアメリカ人僧侶の無門さんに案内していただき、座禅体験を行いました。

私はフリーマガジンKATALOG第2号の取材時に、城満寺で宿坊体験の一環として初めての座禅をさせていただいたことがあります。
しかし、一点を見つめ、自分自身から離れ無になろうとすればするほど心は雑念だらけ。
「次こそは無になりたい!」と願っていました。
が、この度も願望むなしく、静寂を破るように心は考えごとの嵐。
おそらく、静かな環境に心と体が慣れていないからなのかもしれません。
次こそは。

残念ながらこの日は田村住職にお会いすることができませんでしたが、
フレンドリーで優しい無門さんに城満寺やご自身についてお聞きしたり、
座禅体験を通して静謐な時間を味わうことができました。

その後、宿泊先となるまぜのおかオートキャンプ場にチェックインし、BBQを楽しみました。

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文化を受け継ぐ

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研修旅行2日目は、株式会社トータスにて藍染体験と藍の畑、ビニールハウスの見学です。
株式会社トータスは創業120年の老舗の衣料品メーカーで、藍染を使った健康衣料品を作っています。
専務の亀田さんにご指導いただきながら、甕(かめ)のなかに手ぬぐいを五回くぐらせます。
5回とも異なった甕に手ぬぐいを浸けるのですが、亀田専務は一つ一つの甕の特徴を把握しており、
まるでわが子のように愛情深く藍に接していました。

温度も染まり具合もそれぞれで、個性的な藍。

みんな真剣に、藍の特徴を感じながらゆっくりやさしく布を染めました。

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株式会社トータス・プロジェクトコーディネーターであり、サーファーの永原レキさんからは、
藍の畑を案内していただきながら徳島の藍染の歴史や文化を教えていただきました。

藍染と言えば、ジャパンブルーとも呼ばれる深い青色を思い浮かべますが、
そのもととなる植物の「藍」は、なんと茎と花が赤いのです。この赤色があの藍色になるなんて不思議です。
さらにいうと、藍の葉を乾燥させ発酵させた染め液の色は深緑。
素材を染液に浸けたり空気に触れさせたりを繰り返すうちに、藍の色、インディゴブルーとなるのです。
徳島の藍染には、戦火をくぐりぬけ、密かに守られ、今に引き継がれてきた歴史があります。
亀田専務やレキさんは、そんなかけがえのない徳島の宝をいつくしみ受け継ぐ伝道師のようでした。

思い思いの染め柄の手ぬぐいが完成!
思い思いの染め柄の手ぬぐいが完成!

 

自分が大切にしたいこと

今回の研修では、海陽町を知ることはもちろん、KATALOG2号の登場人物に実際に会いに行き、
さらに神山塾生が自らの活動を振り返る時間になればと考えていました。

藍をはじめ、徳島には麻、お遍路、神社仏閣、サーフィン文化など、
現在まで守り受け継がれてきた歴史、文化があります。
それを多くのひとに発信していくことはもちろん大切なことですが、
それ以前に自分たちがもっと理解を深めていかなればなりません。

自分が大切にしたい人、もの、場所を見つける、それが自分の生きている価値になり、
その価値が歴史を知り文化を守り、伝統をつくっていくことに繋がるのではないでしょうか。

それは、語り、くつろぐ日常のなかや、ふだん見落としがちな足元にあったりするかもしれません。

最後に、ご協力くださった海陽町の皆さま、ありがとうございました!

 

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