プロセスを知ること | KATALOG
プロセスを知ること

プロセスを知ること

馬渕直子
馬渕直子

2024.09.30

〜阿波晩茶作り体験から自分の気づきのペースを知る〜

KATALOG WEBをご覧の皆さんこんにちは。リレイション徳島スタッフの馬渕です。

朝晩はかなり涼しくなり、秋を感じるこの頃です。

今回はこの半月位の期間の中で考えたことや体験したなかでの、自分にとっての気づきのレポート、LOG記事です。

神山塾とは?その答えは何百通り

記事を書くきっかけは、この半月神山塾について深く考えることが多かったことです。

「神山塾生でした」という人が神山に、何人いるでしょうか?

日本に何人いるでしょうか?世界に何人いるでしょうか?

その何百人の人たちに「なぜ神山塾に来ましたか?」「神山塾とはどんな場所でしたか?」という質問をすると、ひとりひとり違う、何百通りもの返事がかえってくると思います。

神山塾3期生の集合写真。

私自身神山塾の説明をしてくださいと言われたら、業務的なフォーマットの説明はできるのですが、自分自身が体感した神山塾を言葉にするのは難しいです。

それは自分にとって、とても深い所で感じた、刻まれたような大切な感覚の時間だったからなのかもしれません。塾が存在してくれたことに本当に感謝です。塾に出会えて良かったと多くの塾生が心から感謝していると思います。私も同じです。

タイトルの「プロセス(過程)を知ること」とは?

このタイトルを選んだのは、私が塾に来る前に書いていた、好きなことリストメモの中に、「モノや人が出来ていく過程や理由を知ること」というのが最近FBの思い出投稿であがってきたことと、

7月に阿波晩茶を作る体験を仕事でさせてもらったんですが、やらせてもらったのは全体の工程のほんの一部だったため、作る過程全体を知りたい!と思い、リレイションスタッフで阿波晩茶を作っている吉澤さんに連絡して、茶畑の刈り込みから最終発酵したお茶を天日干しするところまで、何回かに分けてプロセスを見せてもらった経験が、物事を最後まで見れて知れて体験して納得出来てやっと理解できた自分がいることに気づいたことが理由です。

茶葉をゆがく作業。

自分が理解するペースを知る

最後のお茶を干す作業をほんの少しの時間させてもらって、「これで完成までの全工程見れたね」と言われた時、自分自身の中で凄くスッキリした感覚になりました。

小さなことでも自分の中に違和感があるだけで、俯瞰して見られなかったり進めなくなってしまう癖がある自分には、聞いてみて、相談して、やってみて、知って、感じて、納得するという何工程もの咀嚼の時間がかかるんだという気づきに繋がり、貴重な経験でした。

とても非効率だし、ズレてると言われれば、そうなんです。でもそんなに手間や時間をかけないと理解できないのが自分ということを知った気がします。

自分自身としては、その理解の効率をあげる為に、キャリアの勉強をして資格をとったり、自分なりの、学びの機会を増やし勉強し続けています。どんなことでも、どんな体験でも学びになると思っています。

古民家から出てきた不要の障子枠を再利用して天日干し。

いつも気づきのきっかけは

私の気づきのきっかけは、いつも普段の何気ない暮らしの中でのできごとや体験、出会う関わる人たちとの会話の中にあります。

阿波晩茶の仕込み作業の中で、お茶の発酵の際にラップ代わりに神山にも自生している、シュロの葉などを使うんですが、私が「これ今現代にあるラップを使ったら、発酵中に空気通さないしどうなるんだろう?」と聞くと吉澤さんが「うーん、どうだろう?でも昔から受け継がれてることとか、やり方って、いろんな理由があって続いてることだからね」という言葉に、「本当にそうだな」と感じました。神山で続いていること、日本に元々ある文化、食文化など受け継がれて続く理由が、そこにはあって、時間が経ってもそれが最良だったから続いて来たんだと感じます。

続く、続けることの大事さ、です。

北海道浦幌町若手職員の方々と神山の葉をとらせてもらうことに。この葉で蓋をして発酵させます。

自分が大切にしたいもの

神山塾中、下宿先の粟飯原ご夫妻の食事は私の体と心を作ってくれていました。

自分が大切にしたいモノ。

それは食べる・語る、寛ぐ、未来の話をする、信頼できる心地よい人たちと一緒に過ごすということだという気づき。

私は子供の頃から人と自分を比べることがあります。京都から神山に来て神山塾という貴重な時間を経ても、悩む事もあります。

先日ある人に言われたのが「自分のことを、キャリアコンサルタントのクライアントだと思えばどんなアドバイスが出来るか考えたら?スキルとしてあるんだから考えられるよね」と。

神山塾でのキャリアコンサルテイングの時間は自分自身の気持ちを整理出来る貴重な時間でした。生活も変化し完全に非日常の世界に飛び込んだ不安や楽しさ、インプットの多さを整える時間。その時間を一緒に考えてくれた当時のリレイションのキャリコンに今も感謝しています。

これからも私に出来ること、今回の阿波晩茶や神山で続いている活動「暮らし」や「知恵」を教えてもらいながら、自分が体験し、体感したことを記録していこうと思います。

神山という場所で過ごした時間のおかげで、今があり

地域の方々、関わってくれる方々に対する感謝は今もこれからもずっと刻まれていきます。

この記事を書いた人

馬渕直子

馬渕直子

京都府のはしっこ、海の京都と言われる京丹後市出身。神山に来るまでは京都市内で栄養士・調理師・管理栄養士として「食」に関わる仕事に携わってきた。神山塾14期に参加するため、2022年8月に徳島に。料理を作ることも、もちろん好きだけど、何より食べることが大好き!旅が好きで行った先の、知らなかった食材を買ってきて調理したり、地元の方に教えてもらいながら郷土食を作ったり、その土地に根ざした「食」「ローカル」「田舎」「暮らし」が自分の中のキーワード。今までは栄養士として食のサポートをしてきたが、これからは「食べること=生きること」と捉え、自分が神山で変化できた「ワクワク生きるため」のサポートをしたいという想いでリレイションへ。

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