出張BAMBOOウェビナー in 株式会社ホームラボ | KATALOG
出張BAMBOOウェビナー in 株式会社ホームラボ

出張BAMBOOウェビナー in 株式会社ホームラボ

中岡 直子
中岡 直子

2025.08.04

2025年7月18日に開催されたウェビナー「暮らしから始まる未来づくり〜住まい×人の可能性〜」では、福岡県久留米市にある株式会社ホームラボの展示場、『久留米の家』にお邪魔し、弊社代表・祁答院と、株式会社ホームラボ代表・德冨社長による対話形式で、熊本県の株式会社德永工務店代表・德永社長、福岡市南区の株式会社タカノホーム・鷹野ディレクターがリアルで、アメリカ・ポートランドのUS-J connect,ink.代表・宮石社長がオンラインで参加してくださり、住まいとまちの未来についてリアルとオンラインをつないだクロストークが展開されました。

今回このウェビナーで日本の住宅が抱える課題と、未来に向けた住まいづくりの可能性について深く考える機会を得ました。

■日本の住宅が抱える課題:スクラップ&ビルドからの脱却

ウェビナーの冒頭で最も印象的だったのは、日本の住宅が平均約30〜35年で取り壊されてしまうという現状の指摘でした。これは、住宅ローンが子世代にまで引き継がれてしまうという問題にもつながっており、住宅の資産価値が時間とともに失われるという構造的な課題を浮き彫りにしました。

対照的に、アメリカでは築100年を超える住宅が世代を超えて大切にされ、リノベーションによってその価値を高めている事例が紹介されました。これは、単に建物を長持ちさせるだけでなく、歴史あるデザインや物を大切にする文化が根付いていることの証であり、日本の住宅に対する意識や仕組みの変革の必要性を強く感じさせられました。

■「長く愛され続ける家」の条件とは

では、「長く愛され続ける家」とはどのようなものなのでしょうか。議論の中で特に強調されたのは「デザイン」の重要性でした。

「家はデザインが一番大事」という言葉は、機能性だけでなく、美しさや空間が持つ力が、住まいを次世代へと引き継ぎたいと思わせる大きな要因となることを示唆しています。

具体的には、日本の伝統的な建築に見られる軒の深さ、屋根の高さ、そして全体のプロポーションといった普遍的なデザインが、時を経ても飽きることなく、見る人に安心感と懐かしさを与えることが語られました。これは、過去の偉大な建築家たちが築き上げてきた知恵や原則を現代に活かすことが、重要なのかと感じました。

また、単なる見た目だけでなく、住む人が「居心地が良い」と感じるかどうかも、長く愛される家には不可欠です。耐震性や断熱性といった性能はもちろんのこと、それぞれの家族のこだわりが反映され、日々を心地よく過ごせる空間であることが、愛着を持って住み続けるための鍵となります。

■住まいから始まる未来のまちづくり

ウェビナーでは、個々の「良い家」が増えることが、魅力的な「まち」を創り出すという視点も示されました。質の高い住宅が地域に増えることで、町並みがより魅力的になり、そこに住みたい人が増える。そうして地価が上昇し、世代を超えた資産循環が生まれるという、住まいとまちが密接に連携した未来のビジョンが語られました。

さらに、アメリカの住宅に見られる、エネルギーを使わずに快適に過ごすための工夫(地下室の利用や日射コントロールなど)の紹介は、日本の高い断熱性能に加え、重力換気のような自然の力を利用したサステナブルな住まいの可能性を感じることができました。

■まとめ

今回のウェビナーを通じて、「良い品質の家を長く使い続け、その価値を次世代に繋ぐ」という共通の認識を持つことが重要だということ。建築デザイン、維持管理の仕組み、そして何よりも人々の意識変革が、未来に向けた住まいと暮らし、そしてまちづくりにおいて不可欠であるという気づきを得ることができました。この学びは、「暮らしから未来を考える」視点において、深く響くヒントになったのではないでしょうか。

これからもBAMBOOは、「小さすぎる一歩」から、新たな可能性を投げかけていきます。ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。


BAMBOOの仲間になりませんか?

BAMBOOは、仲間の経験や知見を分かち合い、小さな気づきから大きな学びへとつなげる、生きた交流の場です。

正解はないけれど、ヒントはここにある。小さな気づきや、仲間の実践から学びあえるのがBAMBOOのいいところ。

「新しい視点を見つけたい」

「共に成長できる仲間がほしい」

もし、そう感じていらっしゃるなら、ぜひ一度、BAMBOOのドアを叩いてみませんか。

一社だけでは見えなかった景色も、仲間と共にであればきっと見つかります。人のつながりを大切にし、地域、そして未来に貢献したいと願う企業さまの参加を、心よりお待ちしております。

この記事を書いた人

中岡 直子

中岡 直子

徳島生まれ徳島育ち。神山塾16期を経てRELATIONスタッフに。 銀行勤務が長く、前職は製薬会社でMR。 3人の母でそろそろ子育てから解放予定!!今までは誰かのために生きてきたけれど、これからは自分を大切に、大好きな人達と居心地のいい場所で、毎日ご機嫌に過ごしていきたいと思う今日この頃…。アシスタントとして代表を支えられるように日々頑張っています。

この人の書いた記事を見る

関連記事

ラーニングジャーニー