こんにちは。
スタッフの小松です。
アジア旅行記前編の「中国編」をご覧くださった方、ありがとうございます。
「まだ読んでいない!」という方は、
ぜひ「困難を楽しむ旅〜海外研修記・中国編」からどうぞ!
今回は、ベトナム編として、中国からバスで国境を越えて訪れた、
ベトナムの首都ハノイの旅行記をお届けします。
荘厳な空気を体感したハノイ
中国の次に訪れたベトナムでは、
首都ハノイに滞在しました。
大丈夫だとわかってはいたものの、初めて陸路で国境を超えることに緊張していたからか、
初日はホテルに着くと疲れがどっと出たことを覚えています。
ハノイには3日間滞在し、周辺を観光していました。
ベトナムは本当に物価が安くて、ベトナムの代表的な料理のフォーだと、
一食が日本円にして50円〜150円。
食べ歩きも楽しいですし、お洒落なカフェもたくさんあって、
想像していたよりもずっと暮らすには楽しそうな場所だなという印象。
一日ほどかけてハノイの中心部にある観光名所を巡ったのですが、
その中でもホー・チ・ミン廟は僕にとって感じるものがたくさんありました。
総大理石で作られた廟は、荘厳という言葉がぴったりな雰囲気でした。
よく墓地や霊廟でイメージされるのは、
その人の権力や威厳を表すための派手な装飾などですが、
このホー・チ・ミン廟は大理石で作られてはいるものの、
金属や複雑な模様は施されていません。
たくさんの観光客や郊外研修に来ていると思われる子どもたちに混ざってその廟を見て思ったのは、
きっとここに祀られているホー・チ・ミンという人は、
国民に支持されながらも奢ることなく倹約に暮らし、
自分の役割に勤めていたんだろうなということ。
詳しいことは何も知らずに訪れた場所ではあったのですが、
ここに祀られている人のあり方が垣間見えたような気がして、
尊敬の気持ちまで持ったほどでした。
後からホー・チ・ミンという人物を調べてわかったのですが、
実際に質素な生き方をされていたようです。
このホー・チ・ミン廟に関しても本人は決して大きな廟を望んでいなかったけれど、
国民の意志で作られたという話なんだとか。
見て聞いて知る
ハノイ滞在2日目には、ハノイから50キロ圏内にある、
特色のある版画文化が残るドンホー村と、
バッチャン村という陶器が盛んな地域へ。
まずは、村へ向かうために移動手段を確保するところからです。
公共交通はなさそうだったのでバイクタクシーに乗って行くことに。
このバイクタクシーでは、ぼったくられないようするために
必ず乗る前に値段交渉をしなければいけません。
言葉が通じないため、ノートに文字を書いて交渉です。
それでも値切り交渉に慣れてきていたため、
なんとか最初の二分の一ぐらいまで下げることができました。
バイクに乗って走ること一時間弱。
ドンホー村は、とても小さな村でした。
村の中で見つけることができた工房は、一軒のみ。
ほかに観光客もおらず、工房へ入って行くと男女3人が静かに作業をしていました。
言葉は通じないため、写真を撮っていいかジェスチャーで確認してから、
静かに見学させてもらうことに。
施設の中にはたくさんの表彰状や表彰会の写真が飾られていて、
世界的に評価されていることが伺えました。
作業を見させてもらいながら、
聞きたいことがたくさん浮かんできます。
どんな塗料を使っているんだろう?
どんな歴史があってどんな想いで作っているんだろう?
質問してみたいけれど、言葉が通じないために
気になることが浮かんできても聞くことができません。
せっかく訪れた地で話を聞くことができないもどかしさを抑えながら、
お土産に小さな絵を買って村を出ました。
次に訪れたバッチャン村では、まさに「陶器の村」というのにふさわしいぐらい
たくさんの陶器が並んでいました。
どの店も同じように陶器を大量に置いていて圧倒されていると、
バイクタクシーの運転手が「そこに入れ」と店舗の玄関脇にある薄暗い入り口を指差しました。
道沿いにたくさんある陶器屋さんの玄関脇にある入り口を入って行くと、
自由に工房を見学させてもらえました。
たまたま入った工房では、陶器作りの工程を英語で案内してくれる人がいました。
コンクリート打ちっ放しの室内に未完成の陶器がずらりと並んでいるあいだを歩き回りながら、
一連の作業工程を説明してもらい、少しばかり質問できたことに満足感がありました。
物事を知りたいという欲求が満たされたことによる満足感だったのですが、
この時には、話を聞けるということの有り難みをより一層強く感じました。
最終回は「ラオス・タイ編」
ベトナムでは、メニュー表がないお店で食事をする際には、
必ず先に値段を聞いてから頼まなければ、
予想外に高い金額を支払うことになってしまったり
(日本円にすれば大きな金額ではないのですが)、
物を買う際にも値段交渉しなければ、言いなりで購入させられたり、
タクシーに乗る際には、メーターがあるかないかを確認しなければいけなかったりと、
一つ一つに気を遣いながら過ごしたベトナムでしたが、
そんな緊張感が楽しかったことを覚えています。
そんな少しスリリングだったベトナムの記録はここで終わりとして、
次回は最終回、国境を越えてタイのバンコクです。
どうぞ、最後までお楽しみください。
《こちらの記事もどうぞ》
全3回のアジア研修記、初回の中国編。
困難を楽しむ旅〜海外研修記:中国編〜
この記事を書いた人
小松 輝
1994年生まれ、徳島県出身。浦幌町担当スタッフ兼、KATALOG編集長。大学2年生の冬にRELATIONと出会い、大学卒業とともに浦幌町へ。総合旅行業務取扱管理者の資格を活かして、2019年春から旅行業をスタートさせます。いじられるのが好きで笑い上戸。何かとよく笑います。
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