〜BBQイベントレポート〜
KATALOG WEBをご覧の皆さん、こんにちは。リレイション徳島スタッフの馬渕です。
今回はイベントスタッフとして参加させて頂いた浦幌BBQイベントのレポートです。
今回の出張は、リレイションの北海道拠点、TOKOMURO Labで行われたBBQイベントのサポートが主な業務でした。
浦幌町に移住された料理研究家宮川順子先生が講師として参加されている、一般社団法人おいしい未来研究所「山から海までの繋がりを食を通じて体験するおいしい流域」フィールドワークイベントとして、浦幌町で様々な体験がおこなわれました。
浦幌でも料理教室をされている宮川先生。私も2回ほど参加させて頂いたことがあり、とてもパワフルで一緒にいるだけで元気をもらえる素敵な方です。
今回のイベントで農場体験などコンテンツとしてはいくつもあったのですが、Labとして関わりがあったのは、農業体験をさせてもらう浦幌の農家、元木さんへのコーデイネーションとBBQイベントの準備設営などでした。
私は神山に来るまで、食の分野に携わってきたので、食のプロの方達と関われる体験ができ、とても良い経験と学びになりました。
イベント3日前、浦幌在住のメインコーデイネーターの方との最終確認の打ち合わせに参加させて頂きました。
打ち合わせ当初、大枠の概要を私自身が、すぐ捉えられなかったので少し不安に感じましたが、打ち合わせの途中から「この打ち合わせ時間って実は学びの宝庫では?」と思えてきてからは、打ち合わせ自体を楽しむことができました。コーデイネーターさんは前職がウエディングプランナーさんだったらしく、打ち合わせの流れが自然な流れで凄いんです!
確認しないとダメなポイントを確実に押さえながら、会話もありつつ楽しい打ち合わせにするのを感じられたのは、打ち合わせ一つも、学びの時間に出来るという自分の中の、新しい発見でした。
次の日私はお休みで浦幌の野菜直売所ベジタブルショップで買い物をしていると、BBQイベントに協力していただく元木さんにたまたま遭遇!何度か農場体験もさせて頂いたり、一緒にお酒を呑ませて頂いたりと、顔を覚えて頂いていたので
元木さん:「いつ徳島から来たの?」
私:「一昨日です。週末のBBQイベントのスタッフさせてもらいに」
元木さん:「そうなの?じゃあ農場体験の時、手伝って欲しいことあんだよね、また連絡ちょうだいよ」
という偶然の再会から元木さんのお手伝いもさせていただく流れに(笑)この偶然の再会のおかげで、元木さんが、子供たちと真剣に対峙するスイッチが入る瞬間を真近で見る貴重な経験に繋がりました。偶然の再会に感謝!
イベント前日、おいしい未来研究所の東京スタッフも浦幌入りしLabで全体MTGがおこなわれました。メインスタッフのお二人はとてもパワーのある笑顔の素敵な方たちで、イベントの成功が既に約束されているような(感覚)の打ち合わせでした。
そしていよいよイベント当日。
午前中に浦幌のアウトドア協議会の皆さんがテント張りのボランティアに来て下さって一緒にワイワイとテントやタープを設営しました。いつも感じることですが、何か作業しながらの会話で関係性がグッと近くなるってことってありますよね。
テント張りが終われば、元木さんの農場へ。
元木農場の滞在時間は1時間。農業への思いが溢れている元木さんには全然たりないのは分かっていましたが行程上どうしてもそれでお願いしますとのオーダーだった為、元木さんの考え抜いた1時間の農場体験が始まりました!
バスから降りてきた子供たちをみた瞬間、元木さんの目が変わりました!まるでパチンとスイッチが入ったのが私には見えたようでした。
元木さんはいつも「興味無い子をどう振り向かせるかを考えるのが一番おもしろいんだよな。みんなね、知らなすぎるんだよ、美味しい野菜がどんなのかって。そりゃそうだよね、市場に出回らないんだもん。この野菜はさ、仕事の感覚じゃなくて趣味の感覚で作ってるから楽しいんだ」
お話上手の元木さん、ピッタリ1時間の中で、体験と野菜のお話をしてくださいました。
夜のBBQでは、羊農家で浦幌に移住された宮原さんの初出荷の羊の丸焼きや、お昼に収穫した元木さんのお野菜のグリルなど本当に贅沢な食材を使ったBBQを頂きながら、井上町長も参加頂いてトークセッションが行われました。
井上町長は浦幌町への想い、元木さんは農業への想い、宮原さんは羊出荷への想い、皆さんそれぞれの自分の仕事の役割に自信を持っていることが伝わってきました。
私は自分の想いを話す時、真剣な顔になってしまうことが多いです。上手く言わないと、ちゃんと伝えないと、とおもってしまいます。でも人は自分がやりたくてやっている時の自然な笑顔はとても楽(ラク)な顔をしています。
神山塾の先輩でBAMBOO協賛企業WEEK神山代表の神先さんが、自分で企画されたイベントの感想として挙げられていた文章の中で「自分が好きという思いからカタチにするということは、いいエネルギーの循環だしシンプルでわかりやすい」と言われていて、皆さんを見ていてホントにそうだなと感じました。
今回の人に伝える時スイッチの入る瞬間を見られた経験は何かをする時の本気や覚悟も同時に感じさせていただいたような気がします。
この本気や覚悟の気持ちのこもったお野菜や食材を食べるためにも是非機会があれば
十勝浦幌町へ是非お越しください。
この記事を書いた人
馬渕直子
京都府のはしっこ、海の京都と言われる京丹後市出身。神山に来るまでは京都市内で栄養士・調理師・管理栄養士として「食」に関わる仕事に携わってきた。神山塾14期に参加するため、2022年8月に徳島に。料理を作ることも、もちろん好きだけど、何より食べることが大好き!旅が好きで行った先の、知らなかった食材を買ってきて調理したり、地元の方に教えてもらいながら郷土食を作ったり、その土地に根ざした「食」「ローカル」「田舎」「暮らし」が自分の中のキーワード。今までは栄養士として食のサポートをしてきたが、これからは「食べること=生きること」と捉え、自分が神山で変化できた「ワクワク生きるため」のサポートをしたいという想いでリレイションへ。
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