2021年10月13日(水)に徳島県JA会館にて、
求職者向けの第一回徳島県就職氷河期世代活躍支援セミナーを開催しました。
講師は有限会社 三八 代表取締役の岡田元一さんで、
「自分の強みの見つけ方・活かし方」をテーマにお話いただきました。
【講演の全編は以下の動画でご覧いただけます】
この記事では当日のレポートをお届けします。
徳島県就職氷河期世代活躍支援セミナーとは?
徳島県の就職氷河期世代(概ね35〜54歳の方)が社会で活躍することを支援する事業として、就職氷河期世代の求職者の方と、この世代の雇い入れを検討している企業の方、それぞれに向けたセミナーを開催しています。2021年度株式会社リレイションが徳島労働局より「就職氷河期世代活躍支援都道府県プラットフォームを活用した支援」事業として委託され実施しています。
自分の「強み」活かせていますか?
徳島のラーメンチェーン店「支那そば 三八」の経営者である岡田元一さん。
岡田さんは「強み診断士」としても活動されています。
強み診断とは、ギャロップ社が提供する「ストレングスファインダー」という診断テストの結果を基に、その人の持つ強みを分析したもののこと。
ストレングス・ファインダーは、書店等で購入できる「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0」という書籍を購入すると、誰でもオンラインでテストが受けられます。
この結果をさらに詳しく分析してくれるのが「強み診断士」の役割です。
多くの方が「自分に向いている仕事がしたい」と考えていると思います。
でも同時に、
「自分に向いてるってどういうこと?」
「得意や好きなことを活かして仕事をしたいけれど、
自分には仕事になるような特技もないし……」
という方も多いかもしれません。
結果的に、仕事をするうえで自分に合わないことばかりで頑張ってもうまく行かずに疲弊してしまったり、なかなかキャリアアップができないという悩みを持つ方が多いのではないでしょうか。
でも今回の講演で岡田さんが話してくださった「強み」は誰にでもあるものなんです。
この「強み」の考え方を求職中の方やキャリアアップを目指す方に知っていただけたらと思い、今回岡田さんに講演をお願いしました。
予測不可能な時代に必要なこととは?
2020年、新型の感染症の流行で、ここまで急激に、世界全体の暮らし方が変化してしまうことはほとんどの人が予測できなかったことです。
IT技術、ジェンダーのあり方など、さまざまなことが変化している時代、今後どんな技術が必要か、どんなスキルを身につければ生きていくことができるのか、「これ」と決まった答えがあるわけではなく、変化に柔軟に対応できることが重要になってきます。
そのために、自分を知って「何をするか」より「どうあるか」を考えることが必要だといいます。
自分を理解する方法の一つとして、
・自分が楽にできること
・誰に強制されるでもなく、自然とやっていること
・それをやっていると、気がついたら時間がたっていること
は何か? を考えてみることが挙げられます。
「頑張ることと我慢することは違う」と岡田さん。
今を耐えているかぎり、幸せは訪れない時代です。
自分の才能とは
例えば掃除や事務作業など細々としたことをやるのが苦にならない、
地道にきちんとやるのってそんなに大変なことじゃないよね?
黙々と作業するのって結構楽しいし、やっているといつの間にか時間がたってる、と思っている人と、
そういうことが苦手で全然手を付ける気にならない、
やってもミスだらけ……という人、世の中両方いると思います。
このように、意識せずに自然とやっていること、
無理なくやっていることが自分の「才能」です。
「才能」というと一部の人しか持たない、すごく特別な能力をイメージしますが、そうではなくて、「自分にとって当たり前のこと」でいいんですね!
自分の才能を特定するための「サイン」についてもう少し詳しく。
【4つのサイン(SIGN) 】
- Success(成功)…これならうまくできそうだな、と感じること
- Instinct(本能)…やらずにはいられないこと
- Growth(成長)…ある分野のエキスパートになるには1万時間のそれに取り組むことが必要。それくらいたくさんやっても飽きない、疲れないこと
- Needs(必要性)…自分にはこれがないと、と感じること
どうでしょう?
普段生活しているなかで、上記の4つのサインを感じるような物事はありますか?
人と比べるのではなく、自分にとってどうかな? と考えてみると、
何かしら思い浮かぶことがあるのではないでしょうか。
そしてのその「才能」を活かして、
人の役に立ったり、周囲を幸せにしていくことが
「強みを活かして生きる」ということだといいます。
才能×知識×技術=強み
ただ当たり前にやっていることがあるというだけでは、
それを活かして仕事をしたり、周囲の人の役に立ったりするには少し足りません。
そこに知識や技術をかけ合わせてブラッシュアップすることで、
それが「強み」となり、生きていく手段になりうるんですね。
ポイントは「才能」「知識」「技術」のどれかが0なら、
「強み」もゼロになってしまうということ。
例えば、自分には事務的な作業をする「才能」がある、と思っても、
それについて調べたり、本を読んで勉強するなどの「知識」や、
実際に仕事として少しでもやってみて「技術」を身につけていかなければ、
才能を役立てて生きていくことは難しいですよね。
また、「才能」がない分野について、どれだけ知識や技術をがんばって身につけようとしても花開くことは難しいかもしれません。
「強み」を活かしてキャリアを作っていこう!
岡田さんの講演を聞いて、「なんだか元気になる話だな!」と感じました。
「嫌なことを我慢するのが仕事」
「才能は一部の人にだけ備わったもの」
と思っているとなんだかしんどいですが、
「当たり前にやっていることを活かす」、
「才能は自分にもある」と考えると希望が湧いてきませんか?
まずは、日々の暮らしを振り返って、
自分の「才能」はどんなところにあるかを考えてみてください!
そして、これからのキャリアを作っていく上で、
「強み」の考え方を取り入れていただければと思います。
個別キャリアコンサルティングも行いました
この就職氷河期活躍支援セミナーでは、毎回講演のあとに希望者のかたに個別のキャリアコンサルティングの時間を設けています。
キャリアコンサルティングというと、職業相談、仕事のお悩み相談といったイメージかもしれませんが、このセミナーでは、講演で聞いたことの振り返りを中心にお話ししています。
今回の講演であれば、話を聞いて、自分の「才能」はどんなところにありそうか、などを掘り下げ、強みを活かして生きていくにはどうしたらいいかを、キャリアコンサルタントとの話を通して考えていきます。
個別キャリコンは今後のセミナーでも実施していきますので、
ぜひご参加ください。
11月にもセミナーあります!
11月16日に、求職者向けの第2回就職氷河期活躍支援セミナーを開催します。
今回はリレイション代表の祁答院が、
「社会人基礎力養成講座」というテーマでお話しいたします。
詳細・お申し込みは以下のリンクをご覧ください!
【求職者向け】11/16(火)講師:祁答院弘智 「社会人基礎力養成講座」 申し込みページ
皆様のご参加お待ちしております。
この記事を書いた人
西川 萌子
東京常駐スタッフ。2018年にキャリアコンサルタント資格を取得し、神山塾生のキャリアコンサルティングも担当。最近、サーカスの曲芸を練習する機会があり、皿回しができるようになりました。次はジャグリングボールにチャレンジしようと目論んでいます。
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