サテライトオフィスの可能性-旧常室小学校を例に- | KATALOG
サテライトオフィスの可能性-旧常室小学校を例に-

サテライトオフィスの可能性-旧常室小学校を例に-

三村 直輝
三村 直輝

2016.09.26

こんにちは!
本日は、北海道十勝・浦幌町へ出向中のなっきーがお送りします。

北海道は朝晩が冷えるようになり、早くもダウンを着用してしまいました。
これから冬本番だというのに、こんな調子で大丈夫なのでしょうか?
不安でしょうがありません(笑)。

さて、今回は旧常室小学校でのサテライトオフィス実証事業についてお話ししていきます。

 

そもそもサテライトオフィスの定義とは?

リレイションスタッフの業務風景。屋外でも業務可能。
リレイションスタッフの業務風景。屋外でも業務可能。

サテライトオフィスとは、勤務者が遠隔勤務をできるよう通信設備を整えたオフィスであり、東京や大阪など大都市に本社を置く企業の支社を地方に置くことです。
また、サテライトオフィス先進地域の徳島県神山町では、フリーランスで活動されている方や大学の学舎、役場の分室など多種多様に使われています。

昨今パソコン1台でも仕事ができるようになり、「場所を選ばずに働ける時代」となりました。その選択肢の一つとして北海道十勝・浦幌町の旧常室小学校を使ってもらおうというのが狙いです。
リレイションスタッフも浦幌町へ一時滞在し、業務の可能性を探っているところです。新しい働き方を実現するために、まずは自分たちが実践。これはリレイションの仕事の姿勢でもあります。

 

サテライトオフィス(旧常室小学校)のご案内

サテライトオフィス(旧常室小学校)室内案内図。
サテライトオフィス(旧常室小学校)室内案内図。

町内中心部から北へ車で約5分の場所に旧常室小学校は位置しています。

約100年前に寺子屋として創立。「浦幌町教育発祥の地」であり、地元の方にとって思い入れのある場所の一つです。建物は32年前に建てられましたが、室内は非常に綺麗で12年前に廃校になったとは思えないほど。

サテライトオフィスとして使用するために、まずは掃除から始め、他地域の廃校から集めた教員机と椅子を搬入。また町民の方のご厚意に甘え、使わなくなった家具や冷蔵庫などを頂戴しました。

もちろんインターネット(WIi-Fi)も完備。全室で使える環境となっています。
入り口手前にフロントを構え、利用者をお出迎え。基本的に平日の9時から18時まではぼくが常駐しています。
ミーティングルームでは会議や打ち合わせ、共有スペースではお食事や交流の場として、オフィスでは本格的にお仕事を、といったような使い方となっています。

 

サテライトオフィス利用者へ突撃取材!

東京から来られたフリーライターの仲里さん夫妻とお子様。
東京から来られたフリーライターの仲里さん夫妻とお子様。

先日、リレイションスタッフ西川の友人ということがきっかけで、東京在住の仲里さん夫妻がサテライトオフィスをご利用されました。

お二人ともフリーライターで、出版物やインターネット記事を執筆・編集・企画されています。
基本的に場所にとらわれない仕事なので、東京では自宅や近くのカフェを利用してお仕事をされているとのこと。今回は仕事と観光を兼ねて浦幌町へ。
そんな仲里さんに浦幌町のことや常室小学校のこと、仕事の可能性などについて聞いてみました。

−東京からみた浦幌町の魅力は何ですか?

仲里さん:広大な自然が身近にあって、夏は避暑地に適していますね。遊ぼうと思うと少し物足りませんが、合宿や集中して仕事をしたい時には良い環境だと思いました。

−東京からみた常室小学校の魅力は何ですか?

仲里さん:東京の類似の施設と比べて、周りに何もないという点は特徴ですね。それが良いか悪いかは施設の使い方によりますが、オフィスとしてなら魅力的です。

−常室小学校で実際に仕事をしてみていかがでしたか?

仲里さん:非日常的な環境で、リフレッシュできました。旅行も兼ねていましたが、廃校見学としても楽しめましたね。

−業務の可能性を教えてください。

仲里さん:ノートパソコンがあればできる仕事で、そのための準備もしていたので通常の仕事ができました。机と椅子とインターネットを用意してもらえれば、環境としては必要十分。

 

一人でも多くの浦幌町ファンを

浦幌町での取り組みの先駆者である近江正隆さんと地域おこし協力隊の森彩花さんに説明を受ける仲里さん夫妻。
浦幌町での取り組みの先駆者である近江正隆さんと地域おこし協力隊の森彩花さんに説明を受ける仲里さん夫妻。
地元の子育て世代の方とランチ交流の様子。
地元の子育て世代の方とランチ交流の様子。

この旧常室小学校でのサテライトオフィス実証事業はあくまで手段であり、目的は一人でも多くの浦幌町ファンをつくることです。
浦幌町の魅力をどういう方法で伝えるか・知ってもらえるかと考えた時にサテライトオフィスの案を思いつきました。

浦幌町の魅力は人。
どういう雰囲気の人なのか、どんな考えを持ってる人なのか、どんな熱量があるのか。
それは情報社会が発達した今でも、遠隔では伝えることのできないことです。
例えば、声のトーンであったり、顔の表情やその人の空気感があげられます。
だから、どうしても浦幌町の人に会ってもらわないと伝わらないことがたくさんあります。そこで、サテライトオフィスという手段で浦幌町に来てもらう方法を考えました。

仲里さん夫妻には、浦幌町の取り組みの先駆者である近江正隆さんや、地域おこし協力隊の森彩花さんから取り組みの説明を聞いてもらったり、浦幌町在住の子育て世代の方とお昼を食べながら交流していただきました。
浦幌町の魅力に触れていただいて、浦幌町のファンとなり、結果的に「浦幌町に移住したい!」となれば嬉しいですね。

旧常室小学校でのサテライトオフィス実証事業は、今年度10月末までとなっていますのでご興味ある方は是非ご連絡ください!
お待ちしています。

お問合わせ先
うらほろスタイル推進地域協議会事務局
浦幌町地域おこし協力隊 三村
tel:015-578-7180
mail:mimura@urahoro-style.jp

 

この記事を書いた人

三村 直輝

三村 直輝

広島県広島市出身。農業で若者を元気にするNPOに出会い、地域と若者をつなげることを生業にすると決意。神山塾7期を経て、北海道十勝・浦幌町の廃校カフェ(TOKOMURO CAFE)を運営。カフェをコミュニケーションツールとして、地域の魅力を発信していきます。

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