KATALOGを巡る旅#1−川上さんに会いに行く。− | KATALOG
KATALOGを巡る旅#1−川上さんに会いに行く。−

KATALOGを巡る旅#1−川上さんに会いに行く。−

ゲスト
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2016.07.18

こんにちは。杉です。
いつもKATALOG WEBをご覧頂き、ありがとうございます。

今回からKATALOG MAGAZINEに登場した人たちのことを伝えていく『KATALOGを巡る旅』というコーナーをスタートさせます。私の言葉で伝えるというより、取材した人たちの言葉を引用しながら進めていければと思っています。

1回目はKATALOG WEBでも度々登場している、大川村の川上さんご夫婦(文人さんと千代子さん)のことをご紹介。
私が感じたふたりの魅力を改めてお伝え致します。

 

人生楽しんだもん勝ちやしね(笑)

大川村は四国の中心部に位置する。
大川村は四国の中心部に位置する。

まず、最初に出会いの話を。

川上さんご夫婦が住む大川村は、高知県嶺北地域にあり、人口は2016年6月1日現在で約400人。
「離島を除いて日本で一番人口が少ない」行政区画です。

大川村の特産品に『大川黒牛』と『はちきん地鶏』というものがあり、
毎年11月にはこのふたつをふるまう『大川村謝肉祭』というイベントが開催されています(謝肉祭は30年以上続く伝統的なお祭りで、村の人口の3倍以上約1500人のお客さんが訪れており、2014年はわずか5日でチケットが完売したそう)。

そのイベントに私たちが初めて行ったのが、2013年11月のこと。
当時、地域支援企画員として土佐町と大川村を担当していた尾崎さん(KATALOG MAGAZINE1号に登場しています)にアポを取らせて頂き、その中で「面白い人がいますよ」と紹介してもらったのが文人さんというわけです。

初対面の私たちに村のことやイベントのこと、自分自身のことを沢山話してくれる文人さん。
お酒を呑んで話されていたので半分くらいは何を言ってるか分からなかったのですが、
それも含めて気付けばどっぷりと文人さんの面白さにハマっていました(笑)。

この時の様子を、KATALOG MAGAZINEから引用します。

「自宅の裏山にね、10年くらい前に桜の木を100本くらい植えたんですよ。そこでね、来年の春にさくら祭りをするんですよ。そう、初めて。第一回さくら祭り。是非、皆さんで遊びに来てください」

「皆さんみたいに外から大川村に来てくれて、何かしてくれるっていう人がいるのは本当に嬉しいんですよ。やってどうなるとかは別によくて、ちょっとでも大川村にお金を落としてくれていったら良いんです。あとは、もう楽しかったら良いじゃないですか。人生楽しんだもん勝ちやしね(笑)」

自宅の裏山。木を伐採する前。
自宅の裏山。木を伐採する前。
伐採後。
伐採後。

 

 

今のうちに一生懸命必死にもがき苦しまないかんと思うんですよ

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桜以外にも、桃、梨、ヤマモモの木など多数植わっている。

文人さんは大川村の村議会議員でありながら『烏骨鶏の山小屋』という屋号で、烏骨鶏の卵をインターネット販売しています。
千代子さんは、果樹や野菜を育てたり、イベントを企画したりと大忙し。
おふたりとも、息つく暇もないくらいいつも様々な活動に取り組まれています。

そんなおふたりが主催しているイベント『大川村さくら祭り』についても少し触れたいと思います。

さくら祭りは先述の文人さんの言葉にもあるように、川上さんの自宅の裏山で開かれています。
会場の準備から当日の司会進行まで自分たちで行うのですが、第一回目は約300人程が集まり、一日で大川村の人口が2倍近くになってしまったという、ものすごいイベントなのです(笑)。
今年の春で第三回目を迎え、お客さんや関わる人の数も、年々増えてきているように思います。

そのイベントにかける思いを取材当時、ふたりはこんな風に語ってくれていました。
ふたりの思いを聞いて、胸がアツくなったのを覚えています。

文人さん「僕はね、さくらまつりがこの村の活性化にもなっとるやろうと思うんですよね。村の人らはね、『こんなちっこい村に人が集まるか!』って言うてたんやけども。これから人口がどんどん減っていくわけじゃないですか。でもね、今のうちに一生懸命必死にもがき苦しまないかんと思うんですよ」

千代子さん「何もしないで指をくわえて見てるんじゃなくて、もっと大川村には良い所があるっていうんを、村の人に知ってもらいたいんですよ。大川村の人たちは、よそから来てくれた人たちが『何故、大川村に来てくれたか』っていう根本を知らなければいけないと思うんです。それをね、大川村の人たちに考えてもらうきっかけにしたかったんですよね。だから、一緒になって大川村の活性化に努めていきたいっていうのが、さくら祭りをした理由のひとつでもありますね」

この山に、負けたくない

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野菜を育てる、木を切る、お茶を作る(茶摘みから製茶まで)、果樹を育てる(梅酒づくり)、家を建てる、イベントを企画する、などなど。
何でも自分たちでやってのけてしまうおふたり。
田舎で暮らす術を全て知っているかのようで、いつもその知識とパワーに圧倒されます。

私たちが、ふたりから受け継がなければいけないものは「生きる力」そのものなのかもしれません。

これからも大川村に行き、ふたりと語り、くつろぎ、一緒に作業をしながら(時に叱られながら)、
多くのことを学んでいきたいと思います。

最後に、取材の締めに文人さんが語ってくれた言葉で終わりにします。

「やっぱりね、山を見る度に『いやー、この山に負けたくないな』って思うんですよ。『あー、俺、今ここで生きておるんや』っていう実感が持てる。あの山小屋でぼーっとして、タバコを吸うてっていう時間が何とも言えんのですよ」

「やっぱり人の繋がりよね。人を大切にする心。それを何よりも大切にしています」

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川上さん、いつもありがとうございます。
また、すぐ遊びに行きます。

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神山塾生や、地域のキーパーソン、中学校の生徒さんetc…それぞれの地域や故郷への思いを「KATALOG」に綴ってくれています。

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