明けましておめでとうございます。
旧年中は格別のご厚情を賜り、
誠にありがとうございました。
今年の2月6日をもちまして、
リレイションは創業10周年を迎えます。
起業当初に目標としていた10年間会社を続けることができたのは、
日頃から私たちを応援してくださる日本全国各地域の皆さまのおかげです。
心より感謝しております。
この10年間は、「リレイションの在り方とは何か」を行動しながら探り続けた日々でした。
自分のなかで、直感的に、「リレイションとしてどうあるべきか」、
「リレイションスタイルとは何か」はわかっていたものの、
なかなかそれをうまく言葉にして、論理的に説明することができませんでした。
とにかく前進しながら、行動で表していくしかないと、
徳島県神山町の上分地区江田集落で棚田を耕すことから始まり、
若者が神山に滞在し、地域に暮らす多様な人から学ぶ神山塾の仕組みを作り、
北海道浦幌町で新しい出会いや仕事の生まれる場所・TOKOMURO Labを少しずつ形にし、
それ以外にもさまざまな形で、
多くの地域にかかわらせていただきました。
そのなかで起こった数々の「偶然」の出会いのおかげで、
少しずつ「リレイションスタイル」を確立していくことができた10年間だったと思います。
個のものさしを受け止め合い、できないを認め合う
リレイションの在り方とは、
未来を予測するのではなく、未来を創ること。
そのために、社会や地域の課題を、自分ごととして捉えること。
人とかかわるときは、個のものさしを受け止め合い、できないを認め合うこと。
抽象的な表現になってしまいますが、そう考えています。
10年かけて育んだこのリレイションのエッセンスを、
いろいろな人に体験していただくことができるよう形にしていくことが、
この先の10年の課題です。
梅酒にたとえれば、
これまでの10年は熟成させる期間であり、
この先は、できた梅酒をどのように味わうか、
さまざまな「楽しみ方」を試していく期間になるようなイメージです。
氷なのか、水なのか、
場所や人にあわせて、いろいろな味わい方があると思います。
例えば、2020年の目標として掲げている、
「世界版神山塾」あらため「Learning Journey JAPAN」。
「神山塾」は、誰かから何かの手段を受け身で教わるのではなく、
一人ひとりが自ら主体的に学び、気づくことができる学びの場です。
2017年は神山塾KATALOGコース第2期と第9期の2コースのほか、
夏から冬にかけ、浦幌町にて、
神山塾と同じ「主体的な学び、気づきの場」として、
「暮らし×学び×旅」を楽しむ滞在型プログラム「Learning Journey URAHORO」も実施しました。
2018年以降、神山、浦幌以外の地域でも、
その地域らしいプログラムを作っていきます。
「神山塾」や「Learning Journey」に
日本中から多くの若者が集まってくれたように、
2020年には世界中の若者に、
日本の「INACA(田舎)」に来て、見て、知って、
そこでしか会えない人に出会い、
その土地ならではのモノ・コトを経験してもらえるよう、準備していきます。
変わり続けるために、学び続ける
人と地域を。
地域と地域を。
人と人を。
昔と今を。
今と未来を。
つなげていくことが私たちの役割であることは、
何年たっても変わりません。
このリレイションスタイルを継続させていくためには、
「変わらないために、変わり続ける」ことが必要です。
「変わる」というのは、「学ぶ」ということだと私は考えています。
新しい体験、経験を積み重ね、常に思考し、
学び続けていくことが、「変化する」ということだと思います。
10年前、会社を創った頃できなかったことが今できているように、
この先も学び続け、変わり続けていけば、
今できないことが未来にはできるようになっているはずです。
この節目の年に、より良い変化ができるよう、
社員一同、これまで以上に気を引き締めて日々を過ごしたいと思います。
皆さまにとっても良い年になるよう祈念して、年頭のご挨拶とさせていただきます。
株式会社リレイション 代表取締役 祁答院弘智
この記事を書いた人
祁答院 弘智
RELATIONの代表。通称ケドさん。直感と論理の狭間を行ったり、来たり。今だに“ニュートラルゾーン”を脱しきれない、短気で飽きっぽい昭和なおじさん。英語は話せませんが、情熱と“ケドイングリッシュ”で世界の若者に生き方翻訳中!
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