こんにちは。総務の青木です。
季節はすっかり秋。夏が終わりを迎えると「あぁ、すぐに年末がやってくる」とつい思ってしまうのですが、気温も体も心もゆっくりクールダウンしていく季節、秋には秋の愉しみがありますよね。
この季節に旬を迎える徳島県原産の果物といえば…スダチ。
今回は、神山塾8期生と神山塾KATALOGコース生と一緒に先日行ったスダチ狩りの様子をお届けしたいと思います。
原点の場所で
向かった場所は棚田の景観が美しい神山町上分地区、江田集落。
菜の花の里として有名なこの場所は、春には黄色く染まった棚田を一目見ようと他の地域からも多くの人が訪れます。
棚田での活動はリレイションの原点といっても過言ではなく、先人たちの暮らし・知恵を次世代に受け継いでいきたいという理念のもと、私も入社以来、田んぼ作業や畑作業などの農作業に微力ながら携わらせていただいています。微力すぎて、しょっちゅう怒られていますが(笑)。
働くという字は“人が動く”と書きますが、暮らすことと働くことが一体となっている山の師匠たちの背中からは学ぶことが本当に沢山です。
この日も江田で暮らす師匠である西森さんご夫婦から「そろそろ、スダチ採りに来ーい」というお声掛けをいただき、総勢18名でおふたりが管理するスダチ畑のスダチを収穫させていただきました。
共同作業の醍醐味
スダチ狩り体験をしたことがある方はご存知だと思いますが、スダチの木には棘があります。
しかも、割と立派です。手袋必須なのは勿論ですが、普通の軍手だと、まあまあ貫通します(笑)。
塾生のほとんどはスダチ狩り初体験なので、棘に注意しつつ慣れない手つきながらも、和気あいあいとした雰囲気で作業が進みました。
人出があると作業が速い。これは農作業をしていると特に実感します。
目に見える範囲を一通り採り終えると、頭上の手が届かない範囲のスダチが目に入り、皆ウズウズしている様子(笑)。
そこで登場するのが高枝切り鋏!
ただこの道具の数が二つしかなかったので、数少ない男性の塾生が高枝切り鋏担当になり、沢山の実を枝ごと切り落とします。
そこらじゅうから「そこのスダチとってー」「こっちもー」「高枝さーん」「高枝せんぱーい」と大人気。
作業のスピードが速いだけでなく、人数がいると何でもないような作業が一気に楽しいイベントになるのも魅力的。
この日は秋雨の影響で、雨が降ったり止んだりの不安定なお天気。作業を一時中断し、昼食の準備をします。
メニューは特製猪肉入りカレー。
旦那さんの傳多(ただかず)さんは猟師であり、大工でもあり、農家でもありと、ひとりで何でもやってしまう正に百姓なのですが、そんな傳多さんの捌いたお肉は臭みがなく、本当に絶品です。
皆で実現する未来
10月以降、神山塾とKATALOGコースは共に活動をしていくようになりますが、8期神山塾開講以来、一緒に作業をするのはこの日が初めてでした。
そんなわけで昼食後は改めての自己紹介タイム。
それぞれ色んな思いや経歴があって、ここに居るんだな~と聞いていると、私にも突如無茶ぶりが…。自己紹介は未だに慣れません(笑)。
でも思いがけず、自分を振り返り、省みる良い機会になりました。
最近は総務の仕事中心となっているので、中々現場業務が出来ていなかったのですが、やはり自然に触れる時間があると人間本来の感覚が戻ってくるような心地良さを感じられます。
傳多さんのような一人で何でもこなす百姓には決してなれなくても、
役割を与えてもらっている以上はその役目を果たしていかなくてはと改めて思いました。
弊社は百姓会社を目指し、百人雇用という目標を掲げていますが、
それは一人一人が百姓になるという意味合いではなく、それぞれが出来ることを全力でやり、補い合っていく、百人で百姓会社を創造していくということです。
百通りの仕事を一人で…と考えたら途方もないですが、皆でだったらできる、という希望を実現に変えていきたいです。
午後、再びスダチ狩り作業に戻り、いよいよ終盤という所でようやく傳多さん登場。
その登場の仕方が格好良い、ズルい…と思わず激写。
やはり憧れずにはいられないな~と思ってしまうのでした。
追伸:秋の味覚と良く合います
朝から夕方まで大人数で採り続けた結果、相当な収穫量となったスダチ。
ご厚意で沢山頂いたので、FROM神山からお世話になっている皆様の元へ順次お届けいたしまーす!
食欲の秋をどうぞお楽しみください。
この記事を書いた人
青木 詔子
神奈川県横浜市出身。神山塾5期、リレイション本社を経て、2019年春からは北海道浦幌町と故郷・横浜の二拠点生活に。社員の中では一番古株、一番口下手。でも人と話すのは好きで、お酒を与えるとご機嫌におしゃべりします。旅先のスリランカでセイロンティーに魅せられ、現在紅茶の修行中。
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