泥んこ業務、地域で働き学ぶ | KATALOG
泥んこ業務、地域で働き学ぶ

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小松 輝
小松 輝

2016.06.02

はじめまして!KATALOG WEB BLOG初投稿となります、
株式会社リレイションアシスタントディレクターかつ、徳島大学総合科学部社会創生学科4年生の小松 輝(こまつ ひかる)です。
生まれも育ちも徳島県、生粋の阿波っ子です。
どうぞ今後ともよろしくお願いします。

 

リレイションで働くきっかけ

私事ではございますが、昨年8月よりインターンという形でリレイションに関わり始め、
学生との二足の草鞋を履いて約1年が経とうとしているところです。

僕の祖父母は、徳島県で梨農家を営んでいます。
幼少期、梨の木の下で遊び過ごした原風景が僕の脳裏に焼きついていて、今でも当時のことは鮮明に思い出されます。

幼少期に過ごした梨畑の風景。
幼少期に過ごした梨畑の風景。

この思い出が、地方の自然豊かな農山村の風景を好きにさせてくれました。

そんな原風景である、農のある風景を受け継ぎたい、という思いが僕の根底にあります。
できる限り多くの農村風景を残していくために、新しい仕組みや仕事を作りたい。
できることならばそれを仕事として取り組みながらノウハウを身につけたいと考えていました。
そんな風に考えていたところ、株式会社リレイションに出会い、
インターン生として関わる中で正に僕がやりたいことができる場所であることと確信して現在にいたります。

では、リレイションの小松として、どんなことをやっているのか? といいますと、
「経験を積む」という意味から多岐にわたる業務、プロジェクトに関わる機会を与えてもらっています。
神山町視察・研修の受け入れアシスタントや事業企画書の作成に企画提案、事業報告書の作成、自治体向けに成果報告プレゼン等。もちろん事務所の掃除然り、書類整理までしています。

そして、何よりも地域の人と関わり、現場で作業することが僕の仕事の一番のメインです。
例えば一週間ほど前には、「神山町上分江田集落」という棚田が広がる谷あいの集落で田植えをしていました。

 

地域の人からの学び

4月。江田集落の棚田には黄色い菜の花畑が広がる。
4月。江田集落の棚田には黄色い菜の花畑が広がる。

RELATION代表である祁答院が、江田集落の使われなくなった棚田を地域の人たちからお借りして「神山で地球を受け継ぐ」という旗印のもとに棚田再生事業を9年前に始めました。
それ以来、多くの仲間が棚田の管理に携わっています。

現在では、神山町地域おこし協力隊の植田彰弘さんが活動の中心を担っていて、
今年もリレイションスタッフは作業のお手伝いをさせてもらいました。

実は、この集落がリレイションにとって原点の場所であるわけなのですが、その話はまた今度。

僕自身としては、リレイションに所属してから江田集落に関わり始めて、田植えや稲刈り、すだち・ゆずの収穫、そば打ち、畑作に集落内清掃活動のお手伝いなどなど、山村集落の暮らしを経験させてもらっています。

地域の人たちにとっては何気ない日常だけど、僕にとってはどれもが新しいことばかり。
お世話になっている地域の人から教わることは、学問でもお金の稼ぎ方でもなく、生きる知恵です。
時代の変化とともに人口が減ってしまったけれど、数百年前から受け継がれてきた暮らしを当たり前に受け継ぎ、周りの人と支え合いながら陽気に生きる姿を見ていると、自分自身の働き方や暮らし方といった「あり方」を考えさせられます。
もちろん、それは田植えの作業においても同じように言えることです。

 

泥にまみれて

おちゃらけ担当の弊社スタッフ穴井。カメラを向けると得意の変なポーズ(笑)。
おちゃらけ担当の弊社スタッフ穴井。カメラを向けると得意の変なポーズ(笑)。

この日は、約30人の人たちが人口約40人の集落に集まって田植えを体験しました。
いくら徳島が田舎といっても、田植えを手で行う場所はもう少なくなっていて、徳島市内からお子さんに田植えを体験させたいと参加されていた人もいました。
空と山に囲まれ、川の音と鳥の鳴き声を聞きながらの作業は心地よくて、山から流れてくる冷たい水が入った田んぼは気持ちがいいものです。
この環境の貴重さが今になってようやくわかったことに反省しつつ、
「そこ植えた?」「ちょっと待って!」「次行くよー?」
和気あいあいと声を掛け合いながら、1日かけて5枚の田んぼ(約2反)を仕上げました。

田植えの様子。木枠を使いながら、二人三脚でまっすぐに植えていくのは意外と難しい。
田植えの様子。木枠を使いながら、二人三脚でまっすぐに植えていくのは意外と難しい。

 

昼休憩には、神山町株式会社えんがわの兼村さんに誘われて相撲稽古。
昼休憩には、神山町株式会社えんがわの兼村さんに誘われて相撲稽古。

手植えの作業を実際にやってみるとわかるのですが、腰はもちろんのこと、体を支える下半身にも負荷がかかります。どうすれば、体に負担が少ないのか試行錯誤。
やはり慣れない作業をすると、翌日は筋肉痛が待っていました。
少ない面積ではあるけれど、自分たちが食べるお米のために汗水流して作業すると気持ちがよくて、達成感が味わえます。
そしてなんと言っても、自分が植えたお米の味は格別の旨さ。
こんなことを言うと、地域の人に「もっと仕事せい!」と怒られるんだろうなぁ(笑)。

帰り際、近くにいたおばあさんに声をかけられ、
「あんたら相撲とんよった子で~?楽しそうやったなぁ!」
いやいや、お恥ずかしい。

ありがたいことに地域の人たちは、僕たちの一挙手一投足を暖かく、しっかりと見てくれています。
その眼差しに、十二分に応えられるよう活動していきたいと思います。

次の作業は、すだち狩り。またお邪魔します!

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この記事を書いた人

小松 輝

小松 輝

1994年生まれ、徳島県出身。浦幌町担当スタッフ兼、KATALOG編集長。大学2年生の冬にRELATIONと出会い、大学卒業とともに浦幌町へ。総合旅行業務取扱管理者の資格を活かして、2019年春から旅行業をスタートさせます。いじられるのが好きで笑い上戸。何かとよく笑います。

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