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—「 モクコレ2026 」で出会った ”もりまちレジリエンス” の循環—

先日、東京ビッグサイトで開催された「WOODコレクション( モクコレ)2026 」に、BAMBOO仲間の一般社団法人もりまちレジリエンスさんが、出展されていたので、お邪魔してきました。
大きな木の骨組みの中に並ぶ写真と言葉が、ひとつずつ心に響いてくる感覚でした。
会場の数ある展示の中でもひときわ立派で、思わず立ち止まり、じっと見つめていました。
展示を見ているのに、気づけば「暮らし」のことを考えていたように思います。
— 森は、遠い場所じゃない —「その森は、海の一部だ。」という言葉が、説明ではなく体感として胸に残ったからです。
分けないことで、未来は守れる。

ブースに掲げられた写真は、森の斜面に立つ人の背中でした。
私はこのパネルがとても印象的でした。
木を伐るという行為は、いつも少し誤解されやすい気がします。
「守るために、伐る」その相反する、矛盾のある現実が、まっすぐ伝わってくるようで…。
森は山にあります。けれど、山は海につながっています。
川を通って、土を運び、水を運び、栄養を運び、海のいのちを支えています。
だからこそ、森の未来は、海の未来でもあります。
もりまちレジリエンスが大切にしているのは、その「つながり」を、分断されたままにしないことです。
森・まち・海を、ひとつながりの循環として捉え直し、人と一次産業、そして地域の未来をつなぎ直していく取り組みです。
守るために、手を入れる。

もりまちレジリエンスのホームページには、団体の目的がまっすぐに書かれています。
植林された森が抱える問題を広く伝え、解決すること。
そして「木を使い、森を育てる。暮らしの安心、安全のために」
「森を守る」とは、ただ見守ることではなく、手を入れ、整え、使い、次へ渡していくことです。 循環とは、自然に起きる出来事ではなく、人の手で丁寧に設計し、続けていく営みなのだと気づかされました。
展示が語っていたのは、「現場の温度」だった

このブースには、現場のリアルが詰まっていました。
木を伐り、運び、整え、使える形にして暮らしへ届ける — その途中にある手間と責任が、言葉の奥から伝わってきました。
木の骨組みで組まれた空間の中に、森の現場、海の現場、まちの景色が並んでいます。
さらにチェンソーや防護服といった「道具」も展示されていて、言葉が急に現実味を帯びてきます。
写真に添えられていた言葉が、静かに心に入ってきました。
- その森は、海の一部だ。
- 森と海のあいだで、人をつくる。
- つなぐ、未来を育てる。
- 循環は、デザインできる。
- 山の未来は、海の未来だ。
展示は ”説明” というより、体感として届きました。
仲間の実践が、循環を太くする

BAMBOOは、地域で起きている実践を、点のまま終わらせずに、ゆるやかに結び直していく場所です。
もりまちレジリエンスの取り組みは、そのつながりの中で、確かなリズムを刻んでいます。
森を見て、まちを見て、海を見て、未来を想像します。
その未来は、スローガンではなく、日々の手入れや段取りの積み重ねによって形になっていきます。
「モクコレ2026」で私たちは、それをひとまず “展示” として目にしました。
けれど本当は、家づくりや暮らしの中で何を選ぶか — 日々の選択が、循環を “続けられる形” に整えていくのだと思います。

会場を出ると、木の香りが少しずつ薄れていきました。
それでも、森の斜面に立つあの背中の輪郭だけは、しばらく心に残りました。
「その森は、海の一部だ。」
木は、ただの素材ではありません。
誰かが森に入り、手を入れ、運び、使い、次へ渡します。その工程のどこかが欠けると、循環は止まってしまいます。
「その森は、海の一部だ。」という言葉は、遠い話をぐっと身近に引き寄せてくれました。
森と海とまちをつないでいるのは、仕組みでも理屈でもなく、今日も手を動かす人の存在です。
もりまちレジリエンスのみなさん、2日間お疲れさまでした。そして、素晴らしい出展をありがとうございました。
BAMBOO仲間として、これからもこの循環を一緒に、太く大きくしていけたら嬉しいです。
この記事を書いた人
中岡 直子
徳島生まれ徳島育ち。神山塾16期を経てRELATIONスタッフに。 銀行勤務が長く、前職は製薬会社でMR。 3人の母でそろそろ子育てから解放予定!!今までは誰かのために生きてきたけれど、これからは自分を大切に、大好きな人達と居心地のいい場所で、毎日ご機嫌に過ごしていきたいと思う今日この頃…。アシスタントとして代表を支えられるように日々頑張っています。
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