KATALOG WEBをご覧のみなさま、はじめまして。
3月に神山塾16期を卒塾しました、リレイションインターンの中岡直子です。
私は徳島出身で、塾に来るまでは長期にわたり銀行に勤めていました。
直近では製薬会社で医薬品の営業を担当し、昨年の10月末に退職したのち神山塾に参加しました。
今回は塾中に同期の川上さんと企画した、マイプロジェクト【中国茶と逆流香のワークショップ】を、神山町の阿川地区で『杉香庵』という中国茶のお店を営む、石田さんを講師にお迎えし、4月21日に西分の家でワークショップを行いました。
この記事では当日のイベントの様子をお届けします。
講師石田さんとの出会い
石田さんとは私が神山塾生だった当時、「神山に中国茶のお店がある」という情報を聞き、阿川地区にある『杉香庵(サンコウアン)』に同期生たちと訪れたことで出会いました。
初対面にもかかわらず温かく迎え入れていただき、数種類の中国茶を振舞ってくださり、お茶についてのお話やお茶の淹れ方を詳しく教えてくださいました。
石田さんは徳島出身で、中国に移住し10年ほど日本の茶器を現地で販売していました。
その時に中国では主流の逆流香(ギャクリュウコウ)という、煙が下に落ちていく不思議なお香と出会い(詳しい説明は後述します)、帰国後に神山町の杉の葉で逆流香を作りたいと思ったそうです。
店名の由来は、杉の町である神山町で杉の葉を使用し、逆流香を作りたいという思いをお父様に相談されたところ、杉香庵(サンコウアン)と名付けてくれたそうです。
イベント企画のきっかけは石田さんの想い
今回のイベントを行うことになったきっかけは、神山で出会った石田さんから、逆流香のワークショップをしたいけれど、準備に大変手間がかかるので、残念ながら何年も実行できていないというお話を伺ったことです。
いつもお世話になっている石田さんの想いを何とか実現できないか、また私たちも逆流香を知ってほしい、杉の葉で簡単にお香が作れることをを広めたいと思ったので、企画を進めました。
逆流香を作ってみよう!!
まずは、逆流香作りからスタートです。
逆流香についてのお話を聞き、石田さんが何種類か持ってきてくださった香炉で、逆流香を実際に見てみました。
逆流香とは!?
中国で流行している、香の煙が下に落ちていく不思議なお香です。
まるで川の流れのように煙が落ちていくのが大きな特徴で、専用の香炉で楽しみます。
材料となる杉の葉は、神山にある神社・上一宮大粟神社で採取しました。
杉香庵の温室で数日乾燥させたあと、グラインダーで粉にします。
さらに細かくするために、こし器でふるい杉の粉を準備しました。
抹茶のような見た目なので、お湯で飲んでみましたが……どろっとした杉でした。(笑)
【逆流香の作り方】
①杉葉の粉に熱湯を少しずつ加えて練ります。
②好きな形に成形します。
③竹串を底に差し込み穴を開けます。(この作業が重要です!!)
④風通しのいい場所で2〜3日乾燥させ完成です。
逆流香専用の香炉も作ってみよう!!
香炉も手作りしていきます。
自分好みのお皿を選び、底に砂を敷き、石を固定。
いろいろな形、色の石で自分だけの香炉を作ることができます。
杉葉を粉にしたときに出る廃材も、苔や芝生に見立てて利用しました。
みなさん上手に、絶妙なバランスで石を重ねて真剣に取り組んでおられました。
完成した香炉でお香を焚いてみよう!
作成した香炉で、逆流香を試してみました。
煙が下に流れなかったり、後ろ側から煙が漏れたりするところを、石の配置を微調整し香炉を完成させました。
インスピレーションを大事に一度で完成されるかた、石や砂を数ミリ単位で敷き詰め直しされるかた、やりかたは人それぞれで、その作成過程を拝見するのも、なかなか面白いものでした。
中国茶を楽しむお茶会
香炉作りのあとはいよいよ中国茶のお茶会です。
本日のお茶会では三種類のお茶を堪能しました。
一煎目は「ジャスミン茶」
二煎目は石田さんが作っている「杉香庵の白茶」
三煎目は「熟成した老白茶」
中国茶の種類はたくさんあり、淹れ方もそれぞれ違います。。
石田さんに何度も聞いている私ですが……洗茶(※)するお茶がなかなか覚えられず、家ではメモを見ながらお茶を淹れています。
※洗茶(お茶を洗う)の意味
目的は主に二つ
①茶葉についた汚れを落とす
②茶葉の開きをよくし、茶を出やすくする
中国茶の種類や淹れ方を詳しく教えていただきながら、川上さんの手作りクッキーとともに楽しいお茶会をしました。
普段、何気なくお湯を沸かし注いでいますが、淹れ方ひとつで今までと違ったお茶との向き合い方にみなさま感激されていました。
このイベントを通して、みなさまが笑顔で楽しんでくださっている様子を拝見し、企画が実現できたことを嬉しく思いました。
イベント企画を実行して
神山塾16期の授業の一環として、同期の川上さんとマイプロジェクトとして今回のイベントを考えました。
参加費をいただくイベントなので、満足してもらうものにしなくてはなりません。
何度も神山に足を運び、打ち合わせや準備をしました。
イベントの定員は何人にするのか、参加費はいくらにするのか、会場はどうするのか、当日の準備は何が必要なのか、などなど……考えることがたくさんあり、簡単に実現できないと身をもって感じましたが、神山塾の講義で学んだ【イベントプランニング】を実践することで、参加者のみなさまから「ありがとう」「楽しかった」という嬉しいお言葉をいただき、とても有意義なイベントになりました。
また石田さんからも「2人のおかげでワークショップができた、ありがとう!」と声をかけていただき感無量です。
今回は日程の都合などで準備期間が短く、至らない点も多かったかと思います。
準備や集客方法など改善点を検討し、次に繋げていきたいと思います。
みなさまが笑顔で楽しそうに過ごしていたので、私も心から楽しめました。
最後に、私からもひとこと……みなさまにありがとうと申し上げます。
この記事を書いた人
中岡 直子
徳島生まれ徳島育ち。神山塾16期を経てRELATIONスタッフに。 銀行勤務が長く、前職は製薬会社でMR。 3人の母でそろそろ子育てから解放予定!!今までは誰かのために生きてきたけれど、これからは自分を大切に、大好きな人達と居心地のいい場所で、毎日ご機嫌に過ごしていきたいと思う今日この頃…。アシスタントとして代表を支えられるように日々頑張っています。
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