私の休日〜上勝町のクラフトビールのお店で働いてます!〜 | KATALOG
私の休日〜上勝町のクラフトビールのお店で働いてます!〜

私の休日〜上勝町のクラフトビールのお店で働いてます!〜

齋藤 千夏
齋藤 千夏

2021.03.19

皆さんこんにちは。徳島スタッフの齋藤です。

私はリレイションの徳島スタッフとしてお仕事させていただいていますが、実はもう一つ別の仕事もしています。
それは、徳島県上勝町にあるクラフトビールのお店の店員の仕事です。

今回はそんな私の上勝でのお仕事についてお話ししようと思います。

リレイションの休日に上勝町で働く

上勝町にあるキャンプ場近くの川辺。

私がリレイションへ入社する際、どんな勤務形態で働くのか、色々な可能性や働き方を考える機会をいただきました。
私には、前職を退職した頃から行なっていた、上勝のお店でのアルバイトを今後も継続して続けたいという気持ちがありました。
リレイションでは副業がOKなので、会社の休日のうち月2日、上勝でのバイトを続けられることになりました。

ところで、皆さんは「葉っぱビジネス」や「ゼロ・ウェイスト」で全国的にも有名な徳島県勝浦郡にある“上勝町(かみかつちょう)”をご存知でしょうか。

2003年、日本で初めて「ゼロ・ウェイスト宣言」をした上勝町。

ゼロ・ウェイストとは、無駄・ごみ・浪費 をなくすという意味です。出てきた廃棄物をどう処理するかではなく、そもそもごみを生み出さないようにしようという考え方です(特定非営利活動法人ゼロ・ウェイストアカデミーHPより引用)。

上勝町では、現在ゴミの分別数は45種類にも及んでいます。全国のリサイクル率が平均約20%であるのに対し、上勝町は80%を超えるリサイクル率を達成している町です。

そして私にとって上勝町は、父親の職場の関係で幼少期に住んでいた町でもあります。たくさんの町の方々に育てられた思い出があり、自分のふるさとのような場所です。

RISE & WIN Brewing Co. BBQ & General Store

建物の左側面のガラスは、取り壊しとなった家などの窓枠を利用しています

私が働いているのは、「RISE & WIN Brewing Co. BBQ & General Store」というお店です(以下「RISE & WIN」)。

RISE & WIN Brewing Co. BBQ & General Store

徳島県上勝町にある「 RISE & WIN Brewing Co.

RISE & WINは、上勝町の目指すゼロ・ウェイストを楽しく理解してもらうためにクラフトビールを製造しているマイクロブリュワリー(小さな規模でビールを生産するビール醸造所)です。店内では作りたてのクラフトビールを飲むことができ、BBQプレートやピザなどのお食事も可能です。量り売りの食器用洗剤などの生活用品も販売しています。

そんなRISE & WINで私は主に接客を担当。販売しているビールボトルの説明をしたり、店内でお食事される方のオーダーをとってビールを注いだり、その他にも上勝町の取り組みや私が上勝町で住んでいた時のことをお話ししたり、RISE & WINができるまでのストーリーなどをお客様へお伝えしたりしています。

どんなクラフトビールを作ってるの?

RISE & WINよりさらに山奥にあるビールを製造する第二工場の様子。

RISE & WINではたくさんの種類のビールを製造していますが、例えば「ルーヴェンホワイト / Leuven White」というビールがあります。

上勝町特産の柑橘「柚香(ゆこう)」を使ったゼロ・ウェイストビールです。
柚香の果汁はポン酢などに加工されますが、絞ったあとの皮はゴミになっていました。ルーヴェン・ホワイトは、この果汁を絞り終わった柚香の皮を香りづけに使用しています。

ゼロ・ウェイストや環境・資源問題と聞くと構えてしまう方もいると思いますが、「ビールを飲んでいると実はゼロ・ウェイストへ繋がっていた!」というふうに、美味しく楽しくゼロ・ウェイストに参加できるクラフトビールがたくさんあります!

山奥にあるお店へわざわざ足を運んでくださるお客様

愛媛県西予市から上勝町へ視察に来てくださったお客様。

RISE & WINは徳島駅から車で約50分ほどかかる場所にありますが、徳島県内にだけでなく、県外のお客様もたくさん訪れます。

上勝町へ視察で来られる方やゼロ・ウェイストに興味のある方、クラフトビール好きの方、建築物に興味のある方などなど……。色々なきっかけから足を運んでくださります。

遠くの山奥にわざわざ足を運んでくださるお客様がどんなことに興味を持って来てくださったのか、私たちスタッフはよくお客様に声をかけさせていただいています。

お声がけすることがお店のルールとして決まっているのではなく、お客様がどこから来てくださったのか、RISE & WINへ何を目的で来てくださったのか、純粋に気になるから。お店に余裕のある時は声をかけさせていただいています。

私がお客様とお話するようになったきっかけ

お客様が撮影してくださった写真(真ん中が私)。この時はBBQ用の鮎の下処理をしていました。

私が働き始めて間もない頃、長野県から来てくださった私と同世代の女性のお客様と出会いました。

その日の店内はゆったりと時間が流れていて、お客さんも彼女だけでしたが、まだ仕事に慣れない私は、声をかけるかどうか何度も悩みました(笑)。
それでも、ドキドキしながらドリンクを交換するタイミングで声をかけてみました。

お話していると、彼女は長野県で量り売りや環境に優しいお店をオープンさせるとのこと。「オープン前にずっと来たいと思っていた上勝町へやっと来れた!」とお話しをしてくださりました。
声をかけるまでは、まさかそんな遠くの場所から来てくださっていること、またそのような素敵なお店をオープンさせる準備をしているということは全く想像もつきませんでした。

その方とお話しさせていただいて以降、お客様がどんな場所からどんなきっかけでRISE & WINへ来ていただいたのか、今まで以上に興味を持つようになりました。

お客様とお話しさせていただくと、その方のライフスタイルや考え方を知ることができます。それに、やりとりをするなかで、お客様のほうも、私やほかのスタッフなど上勝で働く人がどんな暮らしをしているのか興味を持ってくださり、「店員とお客様」という関係だけでは言い表せないつながりを感じるようになりました。

たくさんお話した後、お客様が帰り際に「スタッフさんもビールも料理も最高! また絶対来ます!」と声をかけてくださるのがとっても嬉しくて。そんなスタッフの一員として働けることをとても幸せに思います。
そのような雰囲気を店長が自然とつくっていて、私はそんなRISE & WINが大好きです。

2つの職場で働くということ

RISE & WIN店長のあきさん(右)とスタッフのなおさん(左)。上勝についての勉強会をしている様子。

私は現在、RISE & WINで月に2回だけ働かせていただいているレアキャラです(笑)。
そんな少ない勤務日数にも関わらず、リレイションで関わりのある方とお店で再会したり、リレイションで出会った方が上勝に興味を持ってくださり案内することになるなど、本業・副業と分けられない、どちらも大切な職場です。

このような働き方が実現しているのは、本当にありがたいことです。2つの職場で働くことで、どちらにもプラスになる私の役割を作っていければと考えています。

RISE & WIN スタッフの方々。

最後になりますが、RISE&WINは自分にとって働く場所であると同時に、ひとりのファンとして大好きなお店でもあります。
暖かくなってきたこの頃。ぜひ上勝町へ冷たいクラフトビールを飲みにいらしてください!
タップから注がれるビールは本当に美味しいですよー!!
お待ちしています!

この記事を書いた人

齋藤 千夏

齋藤 千夏

徳島生まれ徳島育ち。社会人2年目の2020年リレイション入社。 アウトドア・音楽・イベント好きなアクティブ派で、食べることをずっと考えています。エスニック料理、特にスパイスチャイが好き。サーフィンを始めたので趣味と言えるくらい上手くなりたい!大切なひとたちや応援したい人たちの力になれる、そんな仕事ができるよう頑張っています。

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