海陽中学校(総合学習授業)・地域産業コース3年の生徒による「地域発信」、第1弾!
今回のテーマは、「海洋観光」の魅力です。
徳島県海陽町南部・宍喰地区をフィールドに、マリンレジャーに関する体験・取材をしています。
体験・取材を通し、生徒さんたちに新たな発見や気づきはあったのでしょうか?
その点も踏まえ、ご覧いただけたらと思います。
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皆さん、こんにちは!海陽中学校・地域産業コース3年、チーム名「独占プログ発信中!!!」。
嵐、藤木、山本、川田、有田、山岡、岩佐の7名がお届けします。
私たちは海陽町という町に住んでいますが、皆さんはこの町を知っていますか? 海陽町は、美しく豊かな自然に囲まれた町です。
今回、私たちは“地域発信”をテーマに、海陽町の自然の魅力を楽しんでもらえるもの、つまり「海洋観光(マリンレジャー)」をテーマに取り上げてみました。そして、そのレポートを書くために様々な場所に訪れ、見て、聞いて、実際に体験しました。
以下の記事は、私たちの見たもの聞いたこと、そして、その体験の様子をまとめたものです。私たちもこの体験を通し、まだ知らなかった海陽町の魅力を知ることができました。
この記事が、皆さんにも海陽町の魅力を知ってもらうきっかけになれば嬉しいです。
1回目(9月28日)海中観光船ブルーマリン号
私たちは、まず初めに海陽町南部・宍喰地区にある「海洋博物館マリンジャム」を訪れました。
このマリンジャムは、竹ヶ島という沿岸に浮かぶ小さな島にあります。周辺の海は「竹ヶ島海中公園」と呼ばれており、多くのサンゴや熱帯魚を見ることができます。
マリンスポーツの体験もでき、私たちにとって夢のような海洋観光スポットです!マリンジャムでは「ブルーマリン号」という海中観光船に乗ることができ、今回私たちも約40分間の観光体験をさせてもらいました。
ブルーマリン号では、海面と海中の景色を両方楽しむことができます。船が搭乗口から離れて少しの間、私たちは甲板から海のきれいな景色を楽しみました。
少し沖のほうに行くと、船員さんが船内の潜望室に案内してくれました。潜望室の側面は大きなガラス窓になっていて、海中の様子を見ることができます。
海中には、たくさんの魚や様々なサンゴがいました。海底には、たくさんのナマコもいました(笑)。魚たちは、ブルーマリン号が来ても動じることはなく、何もないかのように平然と泳いでいました。私たちはその様子を見たとき、「魚たちも頑張っているんだなぁ…」と頭に浮かび、思わず口にしていました。
魚が群れになって泳いでいるところを見ると、魚たちがあまりにも色とりどりで、「生命の神秘」というのはまさにこのことだと思いました。皆さんにも、竹ヶ島の海のきれいな景色を、ぜひ見ていただきたいです。
「海中観光船ブルーマリン 」 記事作成 山岡・有田
2回目(10月5日)シーカヤック体験
そして翌週は、シーカヤック体験をすることになり、再び竹ヶ島のマリンジャムへ。
マリンジャムでシーカヤックのインストラクターをしている桜井さんに、シーカヤックに乗る上での注意点について、優しく丁寧に教えていただきました。桜井さんの指導はとても分かりやすくて、私たちが楽しく安全に体験ができるように気を配ってくれているのが伝わってきます。
次に教わったのは、シーカヤックを漕ぐときに使う、パドルの動かし方です。パドルが思ったより重かったのもあり、「難しい!」と思わず口に出しちゃいました(笑)。でも、本当に桜井さんが丁寧に教えてくださったおかげで、とても分かりやすかったです。
そして、シーカヤックを動かすときには、パドルの向きが漕ぐ方向を決めるのにとても重要だということが分かりました。パドルを漕ぐ練習はとてもしんどかった。
さあ!いよいよ海にレッツゴー!!
ただ、シーカヤックをみんなで海に持ち運ぶのですが、階段を降りて海まで運ぶのはすごく大変でした。
本当に重かった…。
シーカヤックを漕いでいるときは、空も晴れていて海も透き通っていたので、海の中にあるサンゴがとてもきれいに見えました。でも、風はすごく強かったです。とても強い風で、髪が滅茶苦茶になりそうでした(笑)。
シーカヤックをしている最中には、海中観光船ブルーマリンと遭遇! そして、ブルーマリンに急接近!
とても驚きましたが、ブルーマリンが私たちをスーッと避けてくれました。
今回、初めてのシーカヤックでしたが、とても楽しく体験することができました。海の中にいる生き物やサンゴもたくさん見ることができるので、是非皆さんも、海陽町に来て、シーカヤックを体験してみてください。
「シーカヤック体験」 記事作成 山本・川田
3回目(10月12日)永原レキさん インタビュー
私たちは、このように海陽町の海洋観光をテーマに体験をしてきました。
体験授業の最終日、この日のテーマは海陽町で盛んな「サーフィン」ということで、サーファーの永原レキさんにインタビューをしにいくことに。
この日、向かったのは、海陽町宍喰の大手海岸です。ここは波がとても良いらしく、サーフィンをする人にはおすすめの場所。
まさにサーフィンの聖地なのです! そんなこの場所で、永原レキさんはカフェを営んでいます。
カフェの名前は「in Between Blues(イン・ビトウィーン・ブルース)」。
カフェだけではなく、藍染めの作品ギャラリーや、藍染めスペースもあるということを知り、ますますワクワクしていました。永原レキさんとはどんな人なのか、なぜレキさんはこの地で活動をしているのか、どんな話が聞けるのか。
楽しみだけど少し緊張しながら、私たちはレキさんの元へ向かいました。
まずは、お店に入り、レキさんにご挨拶を。レキさんが「in Between Blues」について、いろいろと説明をしてくれました。その後、席を囲んで私たちからレキさんに質問をさせていただきました。
−サーフィンをしていて、楽しいことは何ですか?
レキさん「波に乗って、自然のエネルギーを受けることで爽快感を感じる。それにサーフィンを通して人と繋がることができる。いろんな人と知り合えて、仲良くなれるんよね」。
海陽町は、サーフィンをするための波の環境が良く、市内や大阪・兵庫といった近県からもサーファーが訪れるのだそうです。
続いて、レキさんと“藍”の質問へ。
−なぜ藍染めをしているんですか?
レキさん「海外にいた頃、サーフィンは楽しいけど、実はサーフィンだけというのに限界を感じていた。海外から日本へ戻ったとき、東京でたまたま藍染めを見て、その藍が海陽町のものだったのがきっかけ」。
−レキさんが藍染めに携わり、嬉しかったことはなんですか?
レキさん「サーフボードを藍染めしてみたいと思ってやってみたら、あるプロジェクトで“空海藍Surfboard”が取り上げられ、雑誌などに出たときは嬉しかった」。
そして、私たちの率直な疑問をレキさんに聞いてみました。
−藍って食べられるんですか?
レキさん「食べられるよ。しかも俺らが作っている藍って、自然のものだから、体にも環境にもいい」。
藍は布などを染めるだけではなく、食にもつながっていることを初めて知りました。
レキさんが質問に答えてくれた中で、特に印象に残ったのが、お店の名前である「in Between Blues」(直訳すると「青の間」)の意味です。
「空の青、海の青、藍の青、その3つの青に恵まれた故郷である海陽町と、それらの青(Blue)の素晴らしさを伝えていきたい。そして、“JAPAN BLUE”だけじゃなく、世界に向けて藍の素晴らしさを発信していきたい」。
そう私たちに言ってくれたレキさんはとてもカッコよく、同時にとても誇らしいと思いました。
「永原レキさん 取材」 記事作成 嵐・藤木・岩佐
「総合的な学習の時間」のまとめ
今回の総合学習を通して、私たちは海陽町の自然の素晴らしさを改めて実感しました。それだけではなく、まだ知らなかった海陽町の魅力を知ることができ、とてもいい経験でした。
私たちはこれからも海陽町の自然を学び、守っていければと思います。この海陽町の自然をつないでいくのは、私たち海陽町に住む一人一人の意識が大切なのだということを学ぶことができました。
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