懐かしいのに、新しい場所-地域に愛されるTOKOMURO Labを目指して- | KATALOG
懐かしいのに、新しい場所-地域に愛されるTOKOMURO Labを目指して-

懐かしいのに、新しい場所-地域に愛されるTOKOMURO Labを目指して-

小松 輝
小松 輝

2017.06.21

こんにちは、スタッフの小松です。
4月から徳島県を離れ、北海道十勝郡浦幌町に移住して働いています。

私は徳島出身ということもあって、降雪地帯で暮らすのは初めてのこと。

4月から浦幌町に移住したワケなのですが、
「まぁ冬は終わったし、とりあえずは寒さにも耐えられるだろう」
と思っていたのですが、なんのことはない。
6月になってもストーブを焚いているではありませんか(笑)。
徳島にいた頃のようにじめっとした空気や暑さに元気を奪われないということを考えると
この環境は過ごしやすいの一言。
冬の厳しさがどれほどのものなのか。
全くの未知の世界ですが、あたり一面の銀世界が楽しみだったりもしています。

 

旧常室小学校という場

教室に置かれているカラマツで作られたテーブルを囲んでの談笑風景。
教室に置かれているカラマツで作られたテーブルを囲んでの談笑風景。

浦幌町で働き始めてからは、
廃校となった旧常室小学校の再利活用に取り組む事業
「TOKOMURO Labプロジェクト」を進めています。

旧常室小学校は、10年以上前に廃校となってしまいました。
今ある校舎は約30年前に建て替えられたため比較的新しい建物ですが、
小学校としての歴史は100年以上。
多くの人にとって、たくさんの思い出が詰まった大切な場所です。

去年は手が回らなかった校舎の半分も綺麗に。
去年は手が回らなかった校舎の半分も綺麗に。

KATALOG BLOGでも昨年の記事に書いたように、
昨年は、地域外の方の利用が多くありました。
その様子は下記の記事をどうぞ。

【EVENT REPORT】浦幌サマーワークショップ – KATALOG
サテライトオフィスの可能性-旧常室小学校を例に- – KATALOG

サテライトオフィス・コワーキングスペースとして
一定の機能を果たせるようになってきたTOKOMURO Lab。

今年はこの近隣に住む方々にも、活動を伝えて理解と応援をしてもらいながら、
旧常室小学校を活用していこうと取り組んでいます。

そんな中で、TOKOMURO Labがある常室地区の区会長の方と繋がることができたご縁で区会に参加させてもらい、
自己紹介と常室小学校で行なっている取り組みについて説明をさせていただくことに。

常室地区の区会に出た時の様子。
常室地区の区会に出た時の様子。

TOKOMURO Labのパンフレットに加えて、
昨年度の活動をわかりやすくまとめたA4の資料を用意して、
伝わりやすいように写真ボードを持って行ったりと工夫をしました。
きちんと伝えることができるのか、どんなことを言われるのだろうか。
そんなことを思いながら、事業の説明をしていました。

話をしてみると思っていた以上に、
地域の方々はTOKOMURO Labに興味を持ってくださっていたみたいで、
説明の後の質疑応答の際には、

「最近、人が出入りしてるのは知ってたけど、
何をしているのはわからなかったから説明に来てもらえると嬉しい」

「若い人がおるだけで賑やかになる」

といった声をいただくことができました。

2016年から始めた取り組みについて、初めて近隣に住む人たちへ説明する機会を持つことができ、
一歩前進できたことにホッと一息。

この場所が浦幌町全体に開かれた場所として、必要とされる場所へ育っていくように
こうした積み重ねを続けていこうと思います。

 

常室探検会

町内の方々に向けて作成したイベントチラシ。
町内の方々に向けて作成したイベントチラシ。

一年間の活動をへて、ようやく常室地区の方々に挨拶をすることができたのですが、
TOKOMURO Labへ地域の人たちが気軽に来てもらえる場所になるにはまだまだ。

去年の開放期間には、町外の方のために使われることが多く、
町内の方が気軽に訪れる機会があまりなかったことを改善したい、
とスタッフの三村と話あっていました。

そこで、地域の人に来てもらうきっかけづくりということで実施してみた「常室探検会」。

探検会と聞いて、「ん?」と思われる方もいるかもしれませんが、
内容はシンプルに、旧常室小学校の中を見学してもらおうというイベントです。

休日の日中開催と平日の夜開催、それぞれ56名と15名の方が来てくださって
予想を上回る来場者数に運営側もびっくりしました。

 

 

「懐かしい」場所

浦幌町内各地からたくさんの方が足を運んでくださった。
浦幌町内各地からたくさんの方が足を運んでくださった。

常室小は道路沿いにあるため、外観は見ていたけれど、中に入る機会はなかったという地元の方々。

「僕、ここの最後の卒業生なんです」という男性が旧常室小学校に来てくれました。
今も近くに住んでいるけれど、普段中に入る機会はなく、
卒業式以来に小学校へ入ったという話をしながら、
思い出深そうに教室を眺めていました。

校舎に残されていた昔の写真を見て、学校に通っていた頃を思い出していた。
校舎に残されていた昔の写真を見て、学校に通っていた頃を思い出していた。
資料にじっくりと目を通してもらいながら、TOKOMURO Labの取り組みを説明。
資料にじっくりと目を通してもらいながら、TOKOMURO Labの取り組みを説明。

「懐かしい」というのは、
自分にとって思い出がある場所に感じる気持ちだと思います。
今回の体験会を通して、常室小は、町民の方々一人ひとりにとって、
思い出の詰まった「懐かしい場所」なのだということを、あらためて実感。
100年以上ものあいだ、この地域の学び舎として見守られてきたということが
旧常室小学校の持っている価値のひとつであるということを再確認できました。

この場所を受け継いで、新しい歴史をまた刻めるように、
常室地区の方々との関係性をTOKOMURO Labを通して育んでいきたいですね。

 

 

TOKOMURO Labのご利用お待ちしております!

疲れたら外に広がる自然を眺めることのできる環境がTOKOMURO Labの魅力。
疲れたら外に広がる自然を眺めることのできる環境がTOKOMURO Labの魅力。

6月よりオープンしたTOKOMURO Lab。
さっそく浦幌町に住む方にも利用していただいています。
市街地から車で10分離れるだけで、のどかな景色が広がる環境の中で仕事ができる
ということを気に入って利用してくださっているよう。

「ちょっと十勝観光のついでにTOKOMURO Labへ寄ってみようかな」

「移住はまだできないけど、ためしに2〜3日だけパソコン持ってきて仕事してみたい」

「子どもが夏休みの8月に、家族みんなで避暑も兼ねて浦幌町に滞在できたらいいな」

こんな方は、どうぞお気軽にご連絡ください。

 

【TOKOMURO Lab利用情報】

[開放期間] 2017年6月~10月末

[利用時間] 9:00~18:00

[利用料金] 無料

[設備]   Wi-Fi完備、A3対応コピー機(カラー・モノクロ20円/枚)

       プロジェクター、スクリーン、ホワイトボード

       住所利用、及び郵便物取り置き可

[住所]   〒089-5633 北海道十勝郡浦幌町字常室51番地1

ご利用になられる際には、一度ご連絡ください。

お問い合わせ

 TEL 015-578-7180(うらほろスタイル推進地域協議会事務局)
 MAIL komatsu@relation-style.com(担当:小松)

浦幌町には、旅館、キャンプ場のほかに、
ちょっと暮らし住宅「移住体験住宅」もあります。

ちょっと暮らし住宅「移住体験住宅」-浦幌町HP
長期で滞在をされる方には、おすすめです。

ぜひ浦幌町へお越しください。
お待ちしております!

この記事を書いた人

小松 輝

小松 輝

1994年生まれ、徳島県出身。浦幌町担当スタッフ兼、KATALOG編集長。大学2年生の冬にRELATIONと出会い、大学卒業とともに浦幌町へ。総合旅行業務取扱管理者の資格を活かして、2019年春から旅行業をスタートさせます。いじられるのが好きで笑い上戸。何かとよく笑います。

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