語り、くつろぎ、記録する日常の中に | KATALOG
語り、くつろぎ、記録する日常の中に

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西川 萌子
西川 萌子

2017.01.05

KATALOG WEBをご覧の皆さま、明けましておめでとうございます。
この年末年始、どうお過ごしでしたか?
私・西川は、お正月は東京の実家で過ごしましたが、その少し前の12月半ばに、
約半年ぶりに徳島に「里帰り」していました。
徳島では神山塾で自分の仕事について話をしたり、蔵本BASEで会社の忘年会をしたり、
久しぶりの人や場所との楽しい再会がたくさんありました。

 

蕎麦打ちで気づいた「受け継ぐ」ということ

最終日には、リレイションの「始まりの地」でもある神山町の江田集落を訪れ、蕎麦打ちに参加させてもらいました。
江田では、毎年地域のひとが集まって畑で収穫した蕎麦を味わう習慣があるようです。

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蕎麦粉を練った生地を破れないように薄くのばしていく。

山芋をすりおろして蕎麦粉に混ぜ、丸く練っていく。
柔らかくなったら、麺棒で薄く伸ばして伸ばして……。
生地が平らになったら、折りたたんで細く麺状に切る。

実は去年の12月にも、神山塾の活動の一環として、江田のお母さんたちがレクチャーに来てくださり、みんなで蕎麦を打ちをしたんです。
やっているうちに、山芋を素手で触っても意外とかゆくならないことや、
生地を包丁で切るときは、思っているよりも細く切らないとうどんみたいに太い麺になってしまうことなど、いろいろな細かいことが思い出されてきました。
一緒に蕎麦打ちをしていた方からも、「いつもやっているうちにコツを思い出すんだよね」という声。

それを聞いて、「受け継ぐってこういうことか」と思いました。
今まで「受け継ぐ」というと、「伝統を次世代につなげる」というような難しく壮大なことをイメージして、なんだか恐れ多いような、大げさなような感じがして、どこかピンと来ていませんでした。
でも、毎年の蕎麦打ちをして、毎年やり方やコツを思い出すということも、
ひとつの「受け継ぐ」ということなのではないかと思ったら、途端に身近なことに感じられてきたんです。

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さすが熟練の手つき。切った蕎麦もきれい。

地域のひとと語らいながら、蕎麦打ちをし、一緒にごはんを食べながらくつろいだひととき。
そのときの出来事や自分の感じたことをこうして書き残すこと。
まさに「語る・くつろぐ・記録する」=KATALOGな出来事でした。

こうして書き残しておけば、ネギを切っているときに包丁の使うときの手の形を教えてもらい、「こんなこと子どものときに習っておかんと(笑)」といわれたことも、きっと忘れないと思います(笑)。

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できあがった蕎麦。

 

KATALOG WEBにブログを書く意味

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スタッフの上田が会社の年賀状用に描いた酉の絵。

リレイションはメディアを運営することを専門にしている会社ではありません。
でも、社員みんなが、仕事として、こうしてKATALOG WEB上に文章を書いている理由は、
もちろん会社のしていることを外に向けて発信するということもありますが、それだけではありません。
記録しておかなければ忘れてしまうこと、消えてしまうことを書き残して、
「受け継ぐ」ことが自分やまわりの人の糧になると考えているからです。
記録する手段は、文章でも、写真でも、料理やものづくりでもなんでもいいのですが、
自分の考えを言葉にして人に伝えるということは、どんな仕事をしていくうえでも役に立つスキルです。
定期的にブログを書く順番が巡ってくることで、自分の日常を振り返り、
言葉で人に伝える習慣ができるということに意義を感じています。

今年も、日常のなかの自分にとって大切な出来事を記録して、
明日の自分へ、まわりの人たちへ、そして願わくば次の世代へ、
受け継いでいくことができればと思います。
そして、読者の方々に、もっと楽しんでいただける記事をアップできるように、
いろいろ工夫もしていきます。
今年もどうぞよろしくお願いします。

この記事を書いた人

西川 萌子

西川 萌子

東京常駐スタッフ。2018年にキャリアコンサルタント資格を取得し、神山塾生のキャリアコンサルティングも担当。最近、サーカスの曲芸を練習する機会があり、皿回しができるようになりました。次はジャグリングボールにチャレンジしようと目論んでいます。

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