神山で現代アートに触れよう!

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2016.11.10

皆さん、こんにちは。上田です。
急に寒くなってしまった今日この頃、皆さんはどんな秋をお過ごしでしょうか。
食欲の秋? スポーツの秋? 読書の秋?
私は全部好きですが、今回は「アートの秋」をお届けしたいと思います!

11月1日、神山塾と神山塾KATALOGコース合同で、神山アーティスト・イン・レジデンスを巡るプチツアーを行いました。
神山アーティスト・イン・レジデンス(KAIR)とは、神山町に国内外のアーティストを招聘し、滞在期間中に作品を制作してもらうという活動です。
今年の作家さんは、ドイツ、オランダ、アメリカから集まりました。
どんな作品が見られるのか楽しみです!
(※2016年度の神山アーティスト・イン・レジデンスは11月3日で終了しています。)

 

まずはアーティストのアトリエへ

招聘された作家の制作場となる下分アトリエ。元保育所。
招聘された作家の制作場となる下分アトリエ。元保育所。

ここでは、アメリカ・ロサンゼルス在住の建築家・アーティストのジニーン・シノダさんと、オランダ人作家マライン・ファン・クレイさんの作品を鑑賞しました。

ジニーンさんの作品は、格子状の天井から紐で食器をつるし、その紐を鑑賞者が切る、
という参加型の作品です。

紐を切ったら割れるだろうことを意識しながら、はさみを構える方もドキドキ、見守る方もドキドキ……。

161110_2

案の定、けたたましい音を立てながらお皿やお椀が割れました。
しかし、割れないものもあり、ほっとしたような、がっかりしたような不思議な気分になりました(笑)。

会場に偶然作者ご本人がいらしたので、拙い英語で「インパクトを受けた」というと、
「Me too!」と仰って
おり、ジニーンさん自身も、この物が割れる音には衝撃を受けるようでした。

別室では、マラインさんの絵画が展示されていました。

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個人的な意見ですが、私は絵画を遠くから見たり近くで見たりして、
その見え方や感じ方の違いを楽しみます。
マラインさんの作品は(写真左)離れてみると同じものの連続のようで、
近くで見るとその一つ一つが若干異なり、似て非なる物の集合体のような印象を受けました。
しかし、全体は絵画というスクエア型の枠にはめ込まれています。
枠からの広がりを想像したり、そもそもフレームに収まった状態なのか……と
あらゆる可能性に心巡らせながら鑑賞するのが、現代アートの醍醐味だと思います。

 

続いて、下分小学校へ

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ここではドイツ在住のアーティスト、清水麻紀さんの作品と、
過去の神山アーティスト・イン・レジデンスの作品を一部
鑑賞しました。

清水さんの作品は、「神山かるた」。

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神山町の方々から応募した句(読み札)をもとに、木版画で一枚一枚丁寧に刷られたかるたです。

さっそく、塾生たちが集まって、かるた大会が開催されました!

塾生の熱いバトル。私は蚊帳の外で見学(笑)。
塾生の熱いバトル。私は蚊帳の外で見学(笑)。

アートを鑑賞するだけでなく、日本の伝統的な「遊び」を通した、
アーティストと鑑賞者、そして鑑賞者同士のコミュニケーションが生まれる、
そんな作品だと思います。

ほかに校内に展示されていた過去作品も満喫し、今年の作品展示最後の場所へ。

 

最後に、製茶工場跡地へ

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神山各所に点在する現代アートを巡るツアーも、残すところ一か所。
最後に訪れたのは、製茶工場の跡地です。
ここでも、ジニーンさんのインスタレーションを鑑賞しました。

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日本人に親しみのあるレトロな雑貨、生活用品がモビールとなって飾られています。
不規則にさまざまなものが吊るされているのに、すべてが計算つくされたような妙な安心感を覚えます。
かつて、生活の一部として家庭で使われ、家のなかの定位置に置かれていたからかもしれません。

空間に影響を与えたり、逆に場を利用して空間そのものを作品に取り込んだり、
そこがインスタレーションのおもしろさだと思います。

 

アートと海外に触れる機会をこの場所で

神山アーティスト・イン・レジデンスの特徴は、作品制作もさることながら、
アーティストの滞在に重きを置いているという点です。
アーティストが地元の方や自然と交流することによって形作られる、
物ではない無形の作品を築くことを重要視しています。

事務局、生活のサポートや作品制作を手伝う地元の方々、鑑賞者、といったように、
アートとのかかわり方は多岐にわたります。

アートとは、作家および作品と、それを取り巻く人や社会との繋がりを含めて、
我々のいう「アート」になるのだと私は考えます。

神山ではアートが生まれる前、そして生まれて育ち、完成されるまでに立ち会うことができます。
そんな機会が、多くの人の身近な場所にあったらいいなと思います。

また、神山アーティスト・イン・レジデンスで神山に滞在するアーティストは、
期間中に必ず1度、町内の学校で課外授業を行うことになっています。
神山の子どもたちは、毎年世界から来るアーティストに出会い、生の現代芸術に触れることができます。
都会に行かなくても、美術館に行かなくても、自分の町にアーティストが集まって作品を作っている。
この環境は直接将来の夢や目標に繋がらなかったとしても、きっと人生を豊かにする経験の一部になると信じています。

今回のように、アーティスト・イン・レジデンスの期間中のみ鑑賞可能な作品もありますが、ほかにも大粟山に点在するランドアート、町施設に常設されている作品など、まだまだ多数のアートに触れる機会があります。

神山を訪れた際は、ハイキング、ビストロ、サテライトオフィスツアー、そして、アート巡りもお忘れなく。

神山で現代アートに触れよう!

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