こんにちは。株式会社リレイション徳島スタッフの中岡です。
先日、埼玉県から武井工務店様をお迎えし、徳島で3日間の企業研修を実施しました。
テーマは「自分の未来と会社の未来を共に描く」。
オンライン研修では得られない、地域の企業や人とのリアルなつながりを通じて、未来を見つめる時間となりました。
神山の自然や工場のものづくり現場、仲間との語り合い。
五感で体験し、言葉を超えて心に響いた3日間となりました。
Contents
Day1:地域との共生と、挑戦するものづくりに触れる
研修初日は、徳島の地域づくりやものづくりの現場をめぐりました。
北島町にある「フジスレート株式会社」では、軽くて割れにくいオリジナル瓦の製造現場を見学。見た目は伝統的な和瓦のままに、素材は特殊なスレートを使用。軽量で加工もしやすく、施工のしやすさや耐震性にも優れているんです。
「瓦=重くて割れやすい」という常識を覆そうとするものづくりの現場に、参加者の皆さんは驚きの連続。“とにかくやってみよう”という姿勢です。少年のように目を輝かせながら見学される姿が印象的でした。
続いて訪れたのは、徳島市国府町の「誉建設」様が運営するホマレノイエのショールーム。ここでは、地域材を生かした家づくりや家具づくりの現場を案内していただきました。“顔の見える”にこだわった現場や防災活動など、幅広い取り組みについて学びました。武井専務は「オンラインでは感じ取ることができない研修で、とても心に響いた」と話していました。
Day2:神山で未来ビジョンを語り合う
武井工務店は、埼玉県川口市の暮らしを支えることを大切にする工務店です。2日目の研修では、神山町を訪れ、まちに根付く価値観や人の営みに触れることで、「地域との関係性」をあらためて見つめ直す機会としました。
寄井商店街に点在するサテライトオフィスを歩いて見て回り、鮎喰川コモンや神山ビールの醸造所を見学。自然とともにある暮らし、地域とつながる仕事の形に触れました。「かま屋」では、地産地食の温かい料理から、地域との循環や文化が感じられたのではないでしょうか。
午後は「神山バレー・サテライトオフィス・コンプレックス」へ移動し、武井工務店の未来ビジョンを描くワークショップを実施しました。
地域に根ざし、“ずっと仲良く”をこれからの社会にどう活かしていくか。
活発な議論を通じて、参加者一人ひとりの思いや視点が交差しました。
Day3:言語化するビジョンと自社の強み
Q,武井工務店の強みは
A,生産性が高い▼チームワークがいい▼仲間を思いやる▼ホワイト企業▼(上司に)聞ける環境▼仲がいい▼成長を続ける▼超地域密着▼人柄がいい▼地域性がいい▼社員の能力が高い▼法人事業を行っている▼社員大工がいる▼スピード感がある
最終日は、徳島市の蔵本BASEで、自分自身の振り返りと深掘りワークを実施。
武井工務店の強みや価値観を言語化する時間となりました。
上記が参加者から出てきたキーワードの一部です。
これらを社員同士で共有することで、会社のビジョンを考えていきます。
今回の研修で、武井工務店のビジョンが決定したわけではありません。
「子どもたちに誇れる会社とは?」「会社の社会的使命とは?」という問いに真剣に向き合い、今後に向けて大きな一歩を踏み出しました。
参加者からは「祁答院代表と直接時間を共にすることで、ミッション、ビジョン、バリュー策定の大切さが理解できた」とか、「フジスレート株式会社の『何でも作ってみよう精神』に感銘を受けた」などの声が寄せられています。
また、研修の最後に武井社長は、「『これからどうしていくのか?どうするのか?』将来をしっかり考えてもらいたい。自分たちの価値観を根底に置いてビジョンとして考える。それぞれ良い意見は出ているので、それを深掘りしたり、そぎ落としたりして、今後もっと考えてほしい。みんなが真面目に考え始めていると感じるので、徳島での研修を機にしっかり進めていきたい」と話していました。
楽しみにしています!
今回の研修でビジョンが決定したわけではありませんが、リアルな交流を通じて得た気づきと対話、そして共に考える時間は、これからの方向性をつくる大切な土台となりました。武井工務店の皆様の未来づくりに、これからもご一緒できることを、私たちリレイションも楽しみにしています!
最後に:神山町で会社のビジョンを考えませんか?
この研修では、かつて過疎化が進んでいた徳島県神山町という地域を通して、「これからの暮らし方」「これからの働き方」を考えるきっかけを提供しています。
講義パートでは、まちの内外で活動を続けてきた弊社代表・祁答院弘智が登壇。神山がどのように、創造的な人々が集まる活気ある場所へと変貌を遂げたのか。その背景には、経済的な発展だけでなく、「地域に根ざし、その土地の価値を高めながら、新しい働き方や暮らし方を創造していく」という強い信念と、それを形にしてきた粘り強い取り組みがありました。
祁答院からは、神山プロジェクトが地域の人々との信頼関係をどのように築き、多様な企業や人材を惹きつけ、持続可能な発展を実現してきたのかが語られました。
武井工務店の皆様も熱心にメモを取りながら耳を傾けられ、「地域との共生」や「人と人との関係性」について真剣に向き合う姿が印象的でした。
神山には、地域とともに発展するためのヒントが数多くあります。
弊社リレイションでは、講義やワークショップ、視察を組み合わせた社員研修を通じて、参加者一人ひとりが「自分のものさし」で暮らしや働き方を見つめ直す機会を提供しています。
ご興味のある企業・団体の皆様、ぜひお気軽にお問い合わせください。
この記事を書いた人
中岡 直子
徳島生まれ徳島育ち。神山塾16期を経てRELATIONスタッフに。 銀行勤務が長く、前職は製薬会社でMR。 3人の母でそろそろ子育てから解放予定!!今までは誰かのために生きてきたけれど、これからは自分を大切に、大好きな人達と居心地のいい場所で、毎日ご機嫌に過ごしていきたいと思う今日この頃…。アシスタントとして代表を支えられるように日々頑張っています。
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