初めての移住生活 in 神山 | KATALOG
初めての移住生活 in 神山

初めての移住生活 in 神山

ゲスト
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2024.01.24

KATALOG WEBをご覧の皆さん、初めまして!

神山塾16期生のコンコンこと常木 寛典(つねき ひろのり)です!
塾の中で呼ばれているこのコンコンというニックネームは苗字の【つねき】の【き】を頭にして並び替えると【きつね】になることから、同期の子たちが命名してくれました。

僕が参加している神山塾は、まちづくり・地域課題解決の先進地である徳島県神山町で前向きに立ち止まり自分らしい生き方・働き方・暮らし方のきっかけをつかむ場です。

僕自身も自分らしい生き方や働き方のヒントを得るために神山塾に参加していて、いろいろな学びがある中で実際に行動することの大切さを学びました。
そして、行動の一つとして以前からやってみたいと考えていたのが「記事を書くこと」でした。

僕は大学生の頃、新聞学科という特殊な学科でジャーナリストを目指していたのですが、実際に働く現場に行かせていただいたり、報道の現状を知るなかで、諦めてしまいました。
自分の伝えたいことは、【さまざまな地域でさまざまな人生を送っている人達のことを知らせ、世の中に多様な生き方を示すことのできる活動】だったのですが、組織に属しての仕事としてはそのような個人的な想いだけを貫いて仕事ができないのでは、と考えたため諦めたことでした。

今回、神山塾の運営をしている株式会社リレイションのスタッフさんたちや、会社の代表であり神山塾講師もしていただいている祁答院さんともお話しさせていただくなかで、この場をお借りして発信活動をしてみよう、まず記事を書くということをやってみようと背中を押していただきました。

神山へ来た経緯

さて、僕は今年の11月13日に開講した神山塾16期に塾生として参加するため、神奈川県から神山へやって来ました。

埼玉県出身で、これまで関東圏内から出ての生活はしたことがなく、本当に初めて新しい環境で生活をすることになりました。

神山に来る1年と2ヶ月ほど前に会社員という働き方を一旦辞めて、1年間は縁で繋がった人たちとゲストハウスの運営のお手伝いや、もともと会社員時代に勤めていたデザイン会社の先輩が同時期に立ち上げたデザイン事務所の営業代行をさせていただきながら首都圏で活動していました。

1年経って、自分から発信しての活動ではなく、常に他人の作り上げた環境を使わせていただいて活動していることにモヤモヤを抱えていました。何か自分にできることを探せる場はないかと思い会社を辞めたはずなのに、他人の畑を借りなければ活動できていない自分自身に悩んでいました。

ゲストハウスのオーナー、スタッフのみんなと5周年のお祝いの日に撮った写真。

会社を辞めて好きな人とだけ組んで仕事をする。
行きたい場所に行きたい時に行ってみる。
会いたい人に会いたい時に会えるような動きをする。

そんな風に理想を描いて飛び出したフリーな世界。
それからのゲストハウスでの仕事や、デザイン営業の仕事は好きな人たちばかりでとても楽しい時間でした。
周りの人や環境に感謝する日々。

でも、やっぱり自分自身として何かを作れている気がしない。
他人の畑を借りて仕事をしている自分でしかない。
そのモヤモヤを解消したくて悩んでいた時に、ゲストハウスの関係の中で知り合ったゲストさんや農家さん、町おこしに関わる方たちから頻繁に「神山」という名前を聞きました。
どうやら山奥の町で面白い人たちが自分らしさを求めてそれぞれの活動をしているらしいとか、起業家を育成する高専が開校するらしいなど……。

そんな噂を聞いて意識し始めてからネットで調べ、神山塾を知ったのは9月の頃、そこから10月下旬には入塾に関する面接を受けていました。
「自由に行きたい場所に行ってみたいって思ってたじゃないか!これは大きいきっかけになるはず!」と思い、勢いで応募していました。

無事合格して意を決して未知の環境に飛び込んで1ヶ月、地域の方々、卒塾生の先輩達、同期の塾生のみんなに支えられて楽しく生活をしています。


神山生活スタート!

僕が神山を訪れて、まず迎えてくださったのが康史さんと國子さんでした。

塾生の下宿先としてお部屋を貸してくださり、これまでも多くの塾生たちと触れ合ってきた神山のお父さんお母さんでもある康史さんと國子さん(國子さんは神山塾1期生でもあります!)。

これまでの神山塾生の話や、神山は「なんでもやったらええ。」ができる場所で、住んでいる人たちがみんな寛容であることなどお話ししてくださり、初対面の僕を応援してくれました。
もともと住んでいる方々からこうして「なんでもやったらええ。」と言っていただけることは本当に心強いですし、これからの神山生活がとても楽しみになりました。

それからもみかん狩りや餅つきなど行事にも誘ってくださったり、いつも気にかけていただいていて本当に暖かいお二人です。

神山のお父さんお母さん、康史さん國子さんと、卒塾生とみんなでご飯。

偶然今期の神山塾生として集まった同期の仲間達

今期の神山塾生は10人。
年齢も幅広く、それぞれがさまざまな経験を持って集まっています。
県外から4人と徳島県在住が6人で、特に徳島県在住の仲間には地域のことを教えてもらったり、おすすめの場所に一緒に連れて行ってくれたり、本当にいつもお世話になっています。

もちろんみんな初対面から始まったのですが、神山塾の最初の講義としてひたすらお互いの自己紹介をして相手のことを知るというワークをしていく中で急速に仲良くなっていきました。
2ヶ月経って、みんな「もっと長く一緒にいるみたいだよね!」と言い合うくらいの濃い時間を共に過ごしてきていると思います。

みんな穏やかで優しくて、明るくて楽しい。
焚き火好き、ゲーム好きなど趣味も多様で、お子様のいるお母さんもいます。
それぞれが得意分野や好きなことを共有し合って、他の人にとって今まで経験したことのないことも経験できたり、それを楽しめている素敵な関係です。

同期の塾生と小松海岸でBBQ。

塾ではもちろん、お互いに切磋琢磨し合ってお互いの理解を深めつつ、共同でのプロジェクトを考えてプレゼンをしたり、祁答院さんの講義を受けつつ気付きや考え、価値観のシェアもたくさんしています。

多様で個性的なメンバーが揃っていますがとても仲が良いのも、塾での過ごし方や学びの影響も大きいと思っています。

自己紹介に始まり、互いの話に傾聴し、お互いがお互いを知ろうとする環境。
それぞれに共感でき、尊敬でき、安心できる関係性。
この「共感、尊敬、安心」という言葉は塾の中で何度も出てくるのですが、この3つが整っていてみんなで仲良くなれていると思います。

神山塾でここまで学んで、僕は認め合うことの大切さや相手を知ることの楽しさを毎日感じ、その中で周りの人達から気付かせてもらえる自分もあるということを感じました。

同期のチームでプロジェクトを考えてプレゼン!

毎日誰かと一緒に過ごして、考えや価値観をシェアして楽しんで。
こんなにたくさんの人たちの優しさに触れながら、
共に楽しい時間を過ごせる仲間や地域の人達が周りにいる環境が心地良く、
思い切ってこちらに来て良かったと感謝と充実感を感じる日々です。

神山で出会った人達に共通して感じたこと「何でもやったらええ」

神山は多様な人たちが互いに認め合い、「なんでもやったらええ」を合言葉に試していける場所。
移住してきた人も元々住んでいた人も、若者もご年配の方々も自分なりに自分のできることをしている中で、やはり歳上の先輩方がとても柔軟で許容してくれる環境を作ってくださっていることがとても大きいと感じます。

「失敗しても良い。失敗したことも経験だから。」と先輩たちから先に言っていただけることで、僕達も安心して活動ができている。

そんな中で暮らしているから、老若男女問わずみんな活き活きしていて笑顔がとても眩しい。
失敗をしてはいけないとか、こうあるべきだとか、何か縛り付けてくるものがない感覚。
会社員時代に僕自身が一番違和感を覚えていた「みんなそうしているのだから、あなたもそうするべき」というような同調圧力を感じない環境。

ただ逆に、それは何もしないという選択もしやすいわけで、それぞれの個人で責任を持って自分の人生を生きていくような環境だとも思います。
そういう意味では、生きていく厳しさも感じられる環境だと思います。

でもみんな優しく見守ってくれている方々ばかりという印象で、話もいつも親身に聞いてくださり、「ここで自分なりの活動をしていきたい! そして地域の方々や仲間にも何かお返ししていける自分になっていきたい。」と思える場所です。

住み始めて2ヶ月でいろいろ語ってしまいましたが、僕自身もこれからこの神山でやりたいことに積極的に取り組んで、地域の方々と塾生と、皆さんと楽しく成長していけたらと思います。

やってみなきゃわからない!とにかくやってみよう!

P.S
年始は大阪に行ったのですが、あまりの人の多さに酔ってしまい「神山の方がホッとするな。」と感じていました。
もともと都内で仕事もしていた人間ですが、2ヶ月のこの変化に驚きました。
それはきっと、神山という場所にいる人たちがおおらかで、コミュニケーションを大切にし、自分を大切にしながら過ごしている場所だと感じているからだと思います。

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神山塾生や、地域のキーパーソン、中学校の生徒さんetc…それぞれの地域や故郷への思いを「KATALOG」に綴ってくれています。

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