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【EVENT REPORT】KATALOG NIGHT~新しい働き方を実現しよう~

【EVENT REPORT】KATALOG NIGHT~新しい働き方を実現しよう~

今回は、7月29日(金)の夜に開催したトークイベント「KATALOG NIGHT~新しい働き方を実現しよう~」のレポートを西川がお届けします。

「新しい働き方とは何なのか?」「それを実現する方法は?」について考え、そのヒントや動き出すきっかけを生み出す時間になれば、という思いを込めて開催したこのイベント。
徳島県神山町のサテライト・オフィスを構える株式会社プラットイーズや、リモートワーカーが滞在できる宿泊施設・WEEK神山など、場所にとらわれない働き方にかかわる人たちをスピーカーとしてお呼びしました。飛び入りのゲストもあり、盛りだくさんな内容となった一夜のレポートをどうぞ。

 

まずは地域の味を召し上がれ

軽食準備担当のWEEK神山・石坂菜穂さんと弊社スタッフ青木。
軽食準備担当のWEEK神山・石坂菜穂さんと弊社スタッフ青木。

会場である新宿のコワーキングスペース「HAPON新宿」に続々と集まってくださった参加者のかたに、まずは飲み物と軽食をお出ししました。

ただ話を聞いてもらうだけでなく、その土地のものを味わってもらうことで感覚的に伝わるものがあるはず!  という思いを込めてお出ししたのは、徳島と北海道の名産品です。

飲み物は北海道浦幌町の町花であるバラ科の植物・ハマナスをブレンドしたハーブティー。

前回6月開催時のKATALOG NIGHTでも、このハマナスを使ったお菓子を提供。
前回6月開催時のKATALOG NIGHTでも、このハマナスを使ったお菓子を提供。

このハーブティー「mum’s time」は、浦幌町の「若者のしごと創造事業」のプロジェクトから生まれたものです。
ハマナスの花弁と実に含まれている成分に健康・美容効果があり、香りも良く、アイスで飲むと酸味がさわやかで暑い時期にはぴったり。

そして、軽食は徳島の名物3点セット。

フィッシュカツ、スダチ、そして鳴門金時を使ったお菓子「鳴門っ娘」。
フィッシュカツ、スダチ、そして鳴門金時を使ったお菓子『鳴門っ娘』。

徳島のローカルフード・フィッシュカツは魚のすり身を揚げたもので、アクセントのカレー味が癖になります。
スダチとの相性ももちろん抜群。

『鳴門っ娘』は、さつまいもの形を模したお菓子です。
鳴門金時芋、阿波和三盆糖、紫芋の粉末だけでできており、素材の味をしみじみと味わうことができます。

これらを召し上がっていただきながら、ゆるゆるとトーク開始。

 

新しい働き方ってなんですか?

株式会社リレイション代表・祁答院弘智。
株式会社リレイション代表・祁答院弘智。

オープニングトークは弊社代表の祁答院から。

今回のイベントの副題にもある「新しい働き方」という言葉。
皆さんはこの言葉を聞いて、何をイメージしますか?

わたし自身は、以前の記事でもお伝えしたように、徳島の会社に所属しながら、東京で、しかもオフィスではなく在宅で仕事をするというワークスタイルをとっています。
それもいわゆる「新しい働き方」なのかもしれません。
ですが、そういった場所などの物理的な条件だけを取り上げて「新しい働き方」と呼ぶことに、
なんだかしっくりこない感じがしていました。

祁答院の考えは、「自分で決めた、自分の在り方を大事にする働き方」のこと。
例えば、自分が大事にしているのが家族との時間で、それを第一に考えた結果が「家で仕事をすること」ならそうすることも「新しい働き方」だし、
逆に、「この会社で働きたい」と自分で決め、そのために満員電車に乗って通勤するのなら、それもまた「新しい働き方」と言うことができるのではないか、ということ。
「誰かにそうしろと言われたからやる」ではなく「自分が大切にしたいものって?」を考えることを、新しい働き方を考えるスタート地点にしてみよう、という呼びかけからイベント開始。

オープニングトークから引き続いて祁答院が、「神山プロジェクトの現場から」と題し、神山がどんなプロセスを経て今に至ったのかをお届けしました。
なぜ移住者やサテライトオフィス設置を考える企業は、その拠点として神山を選ぶのか?
それは神山が、一人ひとりにとって違うであろう自分の在り方の多様性を受け入れる場所として価値を高めているから。
神山流の「やったらええんちゃう」や「できない理由より、できる方法を」の精神が、「自分で決める」ライフ・ワークスタイルと相性がいいんです。

続いては、今回のイベントの共同主催である株式会社プラットイーズの藤田景子さんのお話。

株式会社プラットイーズ・藤田景子さん。
株式会社プラットイーズ・藤田景子さん。

本社を東京の恵比寿に構える株式会社プラットイーズは、神山に「えんがわオフィス」という古民家を改築したサテライトオフィスを出しています。
プラットイーズには自分が希望したオフィスで働くことができる制度があり、藤田さんはそれを利用して、神山と東京の2拠点を行き来して働いているのです。

藤田さんにとって、東京は「学びの場」だといいます。
新規プロジェクトの立ち上げなど、初めての経験や新しいスキルを吸収する場所です。

それに対して、神山は「実践の場」。
東京で学んだことを、実際にやってみることのできる環境があるとのこと。
それに加えて、米作りや薪割りをしたり、地元のお母さんの作った料理を社員みんなで囲んで食べたりする時間を持つことで、暮らしについてあらためて考える機会にもなっているよう。
「都会」と「田舎」、それぞれの良いところを活かして仕事をするスタイルに手応えを感じている様子が伺えました。

次は、神山の宿泊施設・WEEK神山で働く石坂菜穂さんのプレゼン。

WEEK神山・石坂菜穂さん。
WEEK神山・石坂菜穂さん。

WEEK神山はその名のとおり、週単位で長期滞在をすることができる宿です。
その特色は目の前にコワーキング・スペース「神山バレー・サテライトオフィス・コンプレックス」があり、働きながら滞在できることだけではなく、長期滞在しても食事に飽きることのないよう、シェフが日々入れ替わる仕組みがあるということ。
そのシェフのひとりである彼女の仕事は、いわば「場所を選ばない働き方のお手伝い」。
ただホテルに泊まるというのではなく、毎日の食事を楽しんでもらうことで、暮らすように滞在してもらいたい。
神山の農産物を使った食事をしてもらうことで、お客様がまるで神山の住民になったかのように、地域とつながる感覚を持ってもらえたら。
そんな思いで仕事をしています。

それに、東京出身の彼女がWEEKにたどり着くまでには、日本のベトナム料理店で働いたり、オランダへ勉強しに行ってそのままフリーランス料理人として働いたり、というなんとも国際色豊かな経歴がありました。

「場所を選ばない働き方」というと、IT系のパソコンを使う仕事が真っ先に思い浮かびますが、
その土地で採れた作物を使い、地域の特色を活かしたものを作る料理人という仕事は、アナログだけど場所を選ばない、むしろ場所を変えることを強みにできる仕事なんだな、という新しい視点を得ることができました。

最後に、株式会社代官山ワークスの代表であり、農業プロデューサーである丸山孝明さん。

株式会社代官山ワークス・丸山孝明さん。
株式会社代官山ワークス・丸山孝明さん。

「太陽のマルシェ」などの食のマーケット事業を展開され、また、「北海道食べる通信」という北海道の食材付き情報誌の発行にも携わっています。
この7月から先述のコワーキング・スペース「神山バレー・サテライトオフィス・コンプレックス」内にオフィスを持ち、今後神山で事業展開される予定。

「農業にかかわる人は、『東京でしかビジネスは成り立たない』『東京の需要に合わせないといけない』と思っている人が多いが、地方だけでも農業ビジネスが成り立つことを証明したい」と考え、その場所として神山を選んだそう。

神山では、オーガニックのアボカド栽培や、お弁当の配達と地域の困り事の解決サービスを合わせた「食のインフラ事業」を展開される予定とのこと。
神山もこれからさらに新しい風が吹き、変わっていく予感です。

実は、丸山さんの参加、ほとんど飛び入り状態。
終了の時間の関係もあり、駆け足でお話をしていただくことになってしまいました。
「この話は割愛します」という言葉を何度聞いたことでしょう。
「あ、その話もっと聞きたい」と思われたお客様も多かったのではないでしょうか。
わたしが打ち上げの席で丸山さんから聞いた、今の会社を立ち上げるまでのヒストリーはまさに波乱万丈で、これも皆さんに聞いていただくことができなかったのが心残りなのですが……。

ともあれ、4名のトークが終了し、これにてお開き……と、実はここで涙を飲んでいた人物がひとりいました。
リレイションのメンバーであり、現在北海道十勝郡浦幌町に地域おこし協力隊として出向中の三村直輝です。

イベント開始前、北海道から持ってきたトウモロコシを手に、気合十分だった三村。
イベント開始前、北海道から持ってきたトウモロコシを手に、気合十分だった三村。

彼はこの日のために20分のプレゼンを用意し、意気揚々と上京してきたのですが、残念ながら時間の都合上、カットされることになってしまったのです!

ただ、言い訳ではありませんが(笑) 、タイムスケジュールを守ることだけを考えていたら聞けない話もあっただろうし、急に決まったことは受け入れられないというスタンスだったら生まれなかった出会いもあったと思うのです。
そう考えれば、悪いことばかりではありません。

それに、このままじゃ三村がかわいそう! 丸山さんのお話ももっと聞きたい! ということで、
急遽その場で、近日中にまた東京でKATALOG NIGHTをやろう、という話に。
「北海道」というつながりもある二人、これは面白くなりそう。

最後に、ご来場の皆様に徳島から持ってきた日本酒を試飲していただきながら閉会となりました。

純米酒・今日様。
純米酒・今日様。

この「今日様(こんにちさま)」というお酒は、映画化もされた「奇跡のリンゴ」を手がけた木村秋則さん指導のもと徳島で栽培された「山田錦」というお米で作られたもの。
インターネットで検索しても情報が出てこないような珍しいお酒です。

徳島のスタッフから「すごいお酒を持って行くから!」と聞いていたのですが、わたし自身はお酒を全然飲まないため、正直「へえ」という感じでした。
でも、イベントで余った分を持ち帰って、なんの気なしにちょっと飲んでみたところ……おいしい!
最初にちょっと口に入れた時は、間違って水を飲んだのかと思うような澄んだ味。
でももう少し飲んでみると、なんとも「おいしい」としか表現できないような風味で、
アルコール苦手なわたしが、思わず「もうちょっと……」とおかわりを注ぎ足してしまったほどです。
みんなが「すごいお酒」と言っていた訳がわかりました。

なんでも「すごいらしい」と聞くより、実際に触れたり、味わったり、体験をすることが大事なんだな、と思った瞬間でした(ただしあまり酔っ払わない範囲で)。

そんなわけで、このイベントに参加されたり、このレポートを読んで、紹介されていた場所に行ってみたい! と思った方がいらっしゃったら、ぜひ夏休みにでも足を運ばれてみることをオススメします。

そして、急遽決まった次回KATALOG NIGHTも、詳細が決まったらお知らせしますので、ぜひ楽しみにしていてください!